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『細雪』とその時代

著:川本 三郎

紙版

内容紹介

戦争に向かう時代にあの美しい世界がなぜ生まれたのか。

芦屋、神戸、船場……蒔岡四姉妹が生きた風景が練達の筆に甦る



目次より

一  女が育てた阪神間文化

二  船場という共同体

三  モダン都市大阪の活気のなかで

四  阪神間の文化と神戸

五  モダン都市神戸と谷崎の夢

六  神戸で映画を楽しむ蒔岡姉妹

七  モダンガール四女、妙子

八  妙子の挫折と受難

九 「芸術写真」を志した板倉

十  外国人との交流と別れ

十一 東京での鶴子一家の暮らし

十二 芦屋と東京を行き来する雪子

十三 縁結びの美容師・井谷

十四 阪神大水害

十五 愛敬者、お春どんの明るさ

十六 美しき桜と蛍と雪子

十七 迫り来る戦争の影

十八 病気小説としての『細雪』

終章 戦争への道

著者略歴

著:川本 三郎
川本三郎

一九四四年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。『週刊朝日』『朝日ジャーナル』の記者を経て、現在、評論家。『大正幻影』で九一年サントリー学芸賞、『荷風と東京』で九七年読売文学賞受賞。著書に『アカデミー賞』『林芙美子の昭和』(毎日出版文化賞、桑原武夫賞受賞)、『白秋望景』(伊藤整文学賞受賞)、『「男はつらいよ」を旅する』『老いの荷風』『台湾、ローカル線、そして荷風』など多数。

ISBN:9784120053504
出版社:中央公論新社
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ