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「自由」を求めた儒者

中村正直の理想と現実

著:李 セボン

紙版

内容紹介

本書は、明治初期の知識人として名高い中村正直について全体的な理解を試みた初の研究である。

生前は福澤諭吉と並ぶ名声を誇り、現在も高校の歴史教科書に載るほどだが、人物像は忘却の中にある。

彼の儒者としての歩みを辿りつつ、正直が、新時代にふさわしい「敬天愛人」の教説を発展させ、教育・著作に携わっていたことを示し、日本の近代化が抱えていた西洋文明と日本文化との融合、そして相克の難問を浮かび上がらせる。

著者略歴

著:李 セボン
李セボン

1980年生まれ、延世大学校政治外交学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、日本思想史専攻。著書に、河野有理編『近代日本政治思想史』(ナカニシヤ出版、2014)、論文に「朱子学者阪谷素における「理」と天皇」『思想史研究』2010年9月(政治思想学会研究奨励賞)などがある。現在、ソウル大学非常勤講師、延世大学校研究員などを務める。

ISBN:9784120052767
出版社:中央公論新社
判型:A5
ページ数:368ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ