出版社を探す

不白筆記 付・孤峯川上不白道具帳写

監:川上 宗雪
編:谷 晃

紙版

内容紹介

『不白筆記』は「?啄斎に与ふるの書」と題されていたと言われ、江戸千家の流祖・川上不白が約十五年間、千家如心斎に仕え学んだ事を如心斎の嗣子?啄斎に伝えた書物である。不審庵の様子、千家流の教義、如心斎と不白との師弟のやりとり、さらには茶家のあるべき心得まで、懇切に説かれている。事サ(わざ)つまり点前や知識とからめながら茶の湯の理念や伝承について述べ、そこから「常の茶の湯」へ導こうとしている。



初翻刻となる「孤峯川上不白道具帳写」は、不白が所蔵していた茶道具の概要が明らかにするもので、不白の目指した茶の湯がを考える上で貴重な史料である。

著者略歴

監:川上 宗雪
川上宗雪

一九四六年、東京に生まれ。茶家。慶應義塾大学文学部卒業。在学中の一九六五年に先代名元庵宗雪より、江戸千家十世名心庵宗雪を襲名。二〇一六年、その五十周年に古稀を迎えた。著書に、『茶人 川上不白』(江戸千家茶の湯研究所、二〇〇七年)、『ひとゝき艸 巻頭言集』(江戸千家茶の湯研究所、二〇一二年)、『茶の湯 名心庵 自會記』(茶の湯 江戸千家、二〇一六年)などがある。
編:谷 晃
一九四四年、愛知県生まれ。京都大学史学科卒業。芸術学博士。香雪美術館を経て、一九八九年より野村美術館勤務。現在野村美術館館長、専攻は茶の湯文化学。編著書に、『茶会記の研究』(淡交社、二〇〇一年)、『茶人たちの日本文化史』(講談社、二〇〇七年)、『茶譜』(思文閣出版、二〇一〇年)、『異風の武家茶人 金森宗和』(宮帯出版社、二〇一三年)などがある。

ISBN:9784120052453
出版社:中央公論新社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WBXN12