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圓朝

著:奥山 景布子

紙版

内容紹介

幕末・明治の芸能を代表する、近代落語の祖・三遊亭圓朝。
江戸から明治への激変期にあって、伝統的な話芸に新たな可能性を開き、「怪談牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」などが今なお語り継がれる伝説的な噺家の一代記。
母・兄に猛反対されるも芸の道に進んだ圓朝。
歌舞伎の技術を盛り込んだ芝居噺で人気を博すものの、師匠や愛弟子から嫌がらせにあい、窮地に追い込まれる。数々の苦境を味わわされる中、自らが生みだした怪談噺や人情噺で独自の境地を開き、押しも押されぬ人気咄家に成長するが・・・・・・波乱万丈な芸道を這いつくばり、女性関係や息子との確執にも悩んだ圓朝。
新田次郎賞・本屋が選ぶ時代小説大賞W受賞の奥山景布子が迫る、「伝説的落語家」の素顔とは――

著者略歴

著:奥山 景布子
一九六六年愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。高校教諭、大学専任講師などを経て創作を始める。二〇〇七年に「平家蟹異聞」で第八七回オール讀物新人賞を受賞。〇九年、受賞作を含む『源平六花撰』で単行本デビュー。著書に『恋衣 とはずがたり』『時平の桜、管公の梅』『びいどろの火』『キサキの大仏』『太閤の能楽師』『稽古長屋 音わざ吹き寄せ』がある。

ISBN:9784120051654
出版社:中央公論新社
判型:4-6
ページ数:336ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2019年02月
発売日:2019年02月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ