新潮文庫
ヒトごろし(上)
文庫版
文庫版
著:京極 夏彦
紙版
内容紹介
血飛沫。焔に包まれる宿場町。土方歳三は少年時代より死に魅入られていた。長じて浪士組の一員として上洛する。佐幕、攘夷、そんなことに関心はない。刀を存分に振るえる身分が欲しいだけだ。歳三は人外、人殺しなのだから。近藤勇、土方歳三、沖田総司。京都を争闘の巷に変えた新選組隊士たち。彼らはなぜ芹沢鴨を殺害したのか──。心に深き翳を宿す剣鬼の生を鮮烈に描く、傑作時代長篇。