新潮文庫
全電源喪失の記憶
証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間
著:共同通信社原発事故取材班
著:高橋 秀樹
紙版
内容紹介
東日本に大津波が押し寄せたあの日、濁流は福島第 1 原子力発電所をも飲み込んだ。全電源を喪失し制御不能となった原発。万策尽きた吉田昌郎所長は、一人一人の顔を眺めながら共に死ぬ人間を選んだ――。遺書を書き、家族に電話をかけ、嗚咽する人。現場に背を向けた人……。極限で彼らは何を思い、どう行動したか。絶望と死地を前にして揺れ動く人間を詳細に描いた、迫真のドキュメント。