新潮文庫
新・平家物語 20
著:吉川 英治
紙版
内容紹介
短くはあれ、義経は、思うざまに生きたぞ。頼朝の追捕の手を逃れ、姿を隠していた義経だったが、若き頃、その身を托していた奥州の藤原秀衡を頼り、平泉に向かうことを決意する。大仏殿勧進のための山伏姿に身をやつした主従は、安宅の関を弁慶の雄弁と機智で通過し、無事平泉にたどり着く。衣川に館を構え、つつましい生活をおくる義経だったが……。義経の逃避行とその最期を描く二十巻。大河歴史小説完結。