新潮文庫
新・平家物語 15
著:吉川 英治
紙版
内容紹介
ただ、屋島へのみ、ひたむきぞ。一ノ谷敗戦後、屋島に逃げ落ちた平家。追討の総大将範頼は、激しく抵抗する平家に苦戦が続く。法皇より判官に任ぜられた義経は、膠着する状況を打破すべく、再び大将軍に。田辺の湛増との駆引きの末、清盛恩顧の商人朱鼻の伴卜、吉次らを出し抜き、海上の決戦の命運を握る熊野水軍を味方につけた義経は、暴風雨を衝き、屋島に向かう。海上での決戦を心に期す義経の屋島への奇襲を描く第十五巻。