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小学館新書

ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか

著:キューリング 恵美子

紙版

内容紹介

目からウロコのドイツ流「最強メンタル術」

現地在住20年を超える著者が、ドイツで学んだ“ストレスフリー”生活の極意を解き明かす――。

結婚を機に、ドイツへ移住したキューリング恵美子氏は、ドイツと日本の文化・習慣・考え方の違いに触れ、毎日が驚きの連続だったという。

・誰もが自分の意見を自信を持って伝えられる
・他人に振り回されず、相手に「忖度」しない
・時間内に必ず仕事を終え、残業はしない
・上司や同僚に気がねなく、長期休暇を満喫する
・職場でも街中でも、多くの女性がノーメイク
・服装やヘアスタイルの流行を追わない
・サウナは混浴が基本で、裸を見られても平気
・ビールは注がない、気遣いの「おもてなし」はしない etc.

そうしたドイツ人の生き方の背景にあるのが、「ありのままの自分」を大切にする「自己肯定感」の高さだと著者はいう。

「自分自身に満足している――日本45・1%/ドイツ81・8%」

内閣府がおこなった若者の意識に関する調査では、「自分自身に満足している」と答えた日本人は4割強で、調査対象となった7か国中で最低だった。対するドイツは、アメリカ、フランスとともに8割を超える高い数字となっている。
また、「自分には長所がある」という質問に対しても、日本人の回答はやはり調査国中で「最低」だったのに対して、ドイツ人は9割以上で「トップ」だった。

なぜドイツ人は「自己肯定感」が高いのか?
どうすれば日本人も「自分自身に満足している」と思えるようになるのか?
もっと自分に自信が持てるようにするにはどうしたらいいのか?

日独比較を通じて、“最強のメンタル”を生み出すヒントを探っていく。

【編集担当からのおすすめ情報】
ドイツ人の文化や国民性を解説した本は、これまでにもたくさん出されていますが、本書がユニークなのは、そんなドイツ人の特性を「自己肯定感の高さ」という観点から徹底的に分析しているところです。

著者のキューリング恵美子さんは、20年以上にわたる生活者としての経験から「自分に自信が持てる」ドイツ人のメンタルの強さの秘訣を探っていきます。

そこから見えてきたのは、「空気を読む」「他人に気遣う」日本人とは正反対の、「ありのままの自分」を大切にするドイツ流の生き方でした。

残業しない。メイクはしない。子供の成績が悪くても責めない。

ドイツ人の生き方を通して、あらためて日本人の生き方を見直してみる――本書はそのきっかけになる一冊だと確信しています。

目次

プロローグ なぜドイツ人女性はメイクをしないのか

第1章 【生き方】
ドイツ人は「他人の目」を気にしない
「素のままの自分」がカッコいい/自分流のファッションを楽しむ/「良い妻」「良い夫」にならない/がんになったのも「自業自得」?/気遣いの「おもてなし」はしない/「阿吽の呼吸」に期待しない/「お客様は神様」ではない/心と体は「自分」で守る/混浴でも恥ずかしくない理由/物欲に振り回されない

第2章 【仕事観】
ドイツ人は「休む」ために働いている
短時間労働のドイツが経済大国になれる理由/ドイツ人は何のために働くかを知っている/残業をしないための考え方/仕事に人生の時間を奪われない/ドイツの職場でのコミュニケーション/会社にいるのは誰もが「専門家」/メルセデス・ベンツのスローガン「最善か無か」/長期休暇をとるために「休暇仲間」を作る/ドイツ人は日曜・祝日に買い物をしない/収入に合った楽しみは無限にある/リタイア後もドイツ人は旅に出る/誕生日は自分が周囲を盛大にもてなす

第3章 【教育法】
メンタルを強くするドイツ人の子育て
自己肯定感は生きる力になる/赤ちゃんとは別のベッドで寝る/「他人に迷惑をかけるな」と注意はしない/子育ては「みんなで」する/日本とドイツの幼稚園を比べてみると/誕生パーティは子ども自身が企画する/小学1年生から「留年」もある/「プレゼン」こそドイツ教育の要/家事よりも子どもとの時間を優先する

第4章 【生活スタイル】
ドイツ人は「昭和の日本人」に似ている
ドイツ人の生活満足度が高い理由/毎日「小さな親切」を重ねる/「ご近所さん」とほどよい距離感で付き合う/「足るを知る」人々/車と言えば「マニュアル車」/「手書き」の慣習を大切にする/うつ対策に効果的な散歩と森林浴/「家族でDIY」が楽しい/一人ひとりが「エコ生活」を始めよう

エピローグ ドイツと日本の「いいとこ取り」を

ISBN:9784098254149
出版社:小学館
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB