小学館新書
「消せるボールペン」30年の開発物語
著:滝田 誠一郎
内容紹介
あの奇跡の商品はこうして生まれた!
2006年の発売以来、世界100ヵ国以上で10億本を売り上げたパイロットの“消せるペン”「フリクションシリーズ」。メイン商品の「フリクションボール」は、いまや「ボールペンのデファクトスタンダード」になった観すらありますが、筆記具として商品化できるまでには長い年月がかかりました。秋になると葉っぱの色が変わることに着想を得て、色が変わるインクの開発に成功したのが1972年。玩具など応用商品は次々に生まれましたが、パイロットの本業であるペンなどに使えるようになるには、30年かかったのです。そのイノベーションの軌跡を一冊にまとめました。
一見普通のインクのように見えて、じつは極小のカプセルが封入されている/専用のラバーでこすれば消えたように見えるが、じつはインクが透明になっただけ/まず飛びついたのはフランス人だった……などなど、身近な商品の裏話が満載。あの奇跡の商品がどのように誕生したのか、開発担当者やマーケティング担当者などへの取材を通じて明らかにします。文具ファンにはもちろん、ビジネス読み物として興味深くお読みいただけるでしょう。
【編集担当からのおすすめ情報】
「ボールペン」は基本的にどれも仕組みが同じで、“枯れた技術”だと思われていますが、「フリクション」シリーズにはコペルニクス的転回と言えるほどのイノベーションが凝縮されています。世の中を変えるほどの商品を作り出すには、技術力に加えてひらめきや運、そしてそれを生かすための努力がいかに大切か、感じ取っていただけると思います。
ISBN:9784098252404
。出版社:小学館
。判型:新書
。ページ数:224ページ
。定価:720円(本体)
。発行年月日:2015年04月
。発売日:2015年04月01日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDP。