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小学館101新書

養子でわくわく家族

A Story of Blessed Adoption

著:中村 芳子

紙版

内容紹介

血縁を超えた「家族の絆」の新しいカタチ

女性ファイナンシャルプランナーとして第一人者の著者が、アメリカ人の夫との実子(長女)がいながら里親として日本人の2歳の女の子を受託し、のちに養子(次女)として縁組みした体験を、乳児院での初めての面会から一家でアメリカに暮らすまでの5年間を振り返って綴る。
国際結婚、仕事と育児の両立、夫の失業と転職、実子と養子の葛藤、日米の育児の違い等々、次々と問題を乗り越え進化していく過程で、旧来の血縁にしばられた日本的家族のあり方とは異なる、新しい形の「家族の絆」が描き出される。
家族とは何か、幸せとは何か。敏腕女性ファイナンシャルプランナーが、自然体で次々と実現していく最高のライフプラン。お金では買えない「かけがえのないもの」をつかんでいく生き様は、誰ものヒントになるはずだ。

【編集担当からのおすすめ情報】
東日本大震災後、家族の絆があらためて見直されています。震災孤児のみならず、全国の養護施設で生活している子ども(3~18歳)は約3万2千人、乳児院で生活している乳幼児(0~2歳)は約3千人であるのに対し、里親のもとで生活しているのは合計約3千6百人(厚生労働省/2007年)しかいません。震災後は養育登録希望者が都内でも倍に増え、研修会は満員の状態だといいますが、まだまだ養育家庭が足りないのが現状です。親を必要とする子どもが、子どもを育てたいと思う親のもとへ。その一助となれることを願っています。

目次

はじめに

序章 どうして養子を?
1.私のささやかな夢
2.子どもを育てたい!
3.子どもをもらって育てるのは、ちっとも身勝手じゃない
4.1回目の問い合わせであきらめる
5.誰かが背中を押してくれた

1章 初めて乳児院へ
1.初めての面会
2.面会始まる
3.夫、苦労する
4.運動会
5.友紀の反応
6.支えてくれた友人
7.初めておうちへ
8.「よしこさんのおうちに行きたい」
9.お泊まり
10.受託前日

2章 受託始まる
1.乳児院に迎えにいく
2.クリスマスプレゼント
3.親子の契約が成立
4.家族写真
5.一日泣き続ける
6.紅白歌合戦事件
7.「乳児院に返してきて!」

3章 「ゆきこ」 「えりこ」になる
1.子育てのコツ?
2.夜泣きに悩まされる
3.「えりこ」になる
4.インフルエンザが奏功
5.いろいろな手続き

4章 絵梨子の新しい生活
1.絵梨子 反抗する
2.保育園始まる
3.抑えられない嫌悪感
4.どこへでも行く
5.父と会う
6.絵梨子、アメリカに行く

5章 まわりの反応
1.友人たちからの反対
2.外国の友人からCongratulations!
3.不安と心の支え

6章 告知とゆかちゃん
1.ゆかちゃんとの再会
2.養子だと本人に告知することについて
3.ママのお腹から生まれたかった
4.お母さんに捨てられたと思っていた
5.もうひとつの告知

7章 実子と養子、姉と妹
1.同じように愛せるか?
2.親が気にしなければ、子どもも気にしない
3.年の差があるのがよかった
4.喧嘩して当たり前
5.「大好きよ、愛してるよ」
6.教会のクリスマス
7.シはしあわせよ

8章 アメリカで暮らす
1.引っ越し計画
2.アメリカへ
3.子どもたち、苦労する
4.アメリカの家族
5.絵梨子ちゃん大活躍
6.アメリカの養子事情

9章 里親を考える人へ

おわりに

ISBN:9784098251254
出版社:小学館
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:740円(本体)
発行年月日:2012年02月
発売日:2012年02月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS