人間 上村松篁
飯島幸永写真集
撮影:飯島 幸永
紙版
内容紹介
京都画壇の第一人者上村松篁の素顔とその制作の姿に迫った写真集
母に日本画壇における最高峰といえる上村松園をもち、子息が日本画家敦之と、世に言う「美の三代」の中心ともいうべき上村松篁画伯は2000年3月惜しくも98歳の生涯を終えた。気品に満ちたその花鳥画は、まさしく画伯の高い精神性を映し出しているともいえる。それだけに、その人間性、アトリエでの制作時に見せる素顔は単に画伯のファンならずとも興味深いものがある。写真家飯島幸永は十数年にわたり画伯の身辺に侍して、撮影を続けてきた。やさしく語るように花をデッサンするかと思えば、凄絶ともいえる作品を描き終えた表情と、まさに「人間上村松篁」のすべてがここにある。