全集 日本の歴史(全16巻)
全集 日本の歴史 10 徳川の国家デザイン
江戸時代(十七世紀)
著:水本 邦彦
紙版
内容紹介
戦国時代に終わりを告げ、全国支配を成し遂げた、天下人“徳川”。信長、秀吉によって着手された統一国家作りを、家康・秀忠・家光、三代で成し遂げた徳川の国づくりの軌跡を、町人・百姓らによる町づくり・村づくりと対比しつつ描き出す1冊。幕府、いわゆる公儀の威光が全国におよび、身分社会が形成され、身分ごとに住み働き、身分に徹して生きることを価値とする、こののち200年以上の争いのない社会が形成される17世紀の江戸時代を活写する。公儀と民衆との「せめぎあい」と「もたれあい」を通じて、統一国家の体をなしていく徳川社会、そこに現代にも通じる、国家と国民の原型を探る。