ガガガ文庫
あそびの時間
著:本岡 冬成
イラスト:九韻寺51号
紙版
内容紹介
ワンコインは偶然、連コインは必然?
薄暗い店内に、チラつく筐体モニターの光。
青白い光を反射する人の顔と顔。
――そして、歓声。
高校生活3年目。小鳥遊優征(たかなし・ゆうせい)の夏休みは、ゲーセンバイトで始まった。進学するでもなく就職するでもなく、なにも決められずに夏を迎えてしまった彼は、特にゲームに興味があったわけではない。店長である春夏冬(あきない)さんの美しさと、そのコスプレ姿と、サービスクレジットのワンプレイ。それが決め手だった。
このゲーセン《ミッドドリーム》は、店員も客も変わり者ばかりだ。イケメンで店を裏で仕切るキミマロは、ディープなオタク。男嫌いで、気がつくとノートを広げている見雪夜子(みゆき・よるこ)は隠れBL女子。英語のできない金髪女性「傭兵」のドロシーに、職業不詳の壮年「シューター」タカミチ……。
そしてその嵐の夜。
優征は全一プレイヤーの少女・ノラクロに出会った。
初心者の優征はもちろん、常連たちをも手玉に取る彼女の目的は――?
虚実入り交じった、この空間こそが心地いい。これが俺たちの日常。
「第4回小学館ライトノベル大賞」で優秀賞を受賞した本岡冬成。
待望の最新作は、ゲーセンコミュラブストーリー!?