出版社を探す

小学館文庫

苺畑の午前五時

著:松村 雄策

紙版

内容紹介

ビートルズを愛した少年の60年代青春小説

〈小学六年の正月に、亮二はお年玉でポータブル電蓄を手に入れた。三千円であった。その電蓄を買って一か月も経たないうちにビートルズが日本でレコード・デビューをしたのである。ビートルズはそれまで亮二が聴いていたポピュラー音楽とは、全く異なったものであった。それからの亮二の小遣いは、その殆どがビートルズに費やされることになったのである。……発売されるビートルズのシングル・レコードは、すべて買った。LPレコードを買うために、昼食のパン代もためるようになった。いまの調子でいけば、二学期に入ってすぐにLPが一枚買えるはずである〉
――1963年から70年代まで、少年は中学高校と成長していく。淡い恋、性への憧れ、そして音楽。ジョンやポールがとても大切だったのと同じように、愛する恋人を抱きしめて彼は時代を駆け抜ける。
エヴァーグリーンな青春小説の名作が甦る。
解説はミュージシャンの仲井戸麗市、装丁は和田誠という豪華版。

【編集担当からのおすすめ情報】
ビートルズの14枚のオリジナル・アルバムを素材に、彼らのすべてを語りつくす書き下ろし単行本『ウィズ・ザ・ビートルズ』を同時刊行。ビートルズ、レコード・デビュー50周年記念出版。

ISBN:9784094087611
出版社:小学館
判型:文庫
ページ数:240ページ
定価:533円(本体)
発行年月日:2012年10月
発売日:2012年10月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ