小学館文庫
火床より出でて
著:山上 たつひこ
紙版
内容紹介
鬼才が放つ恐るべきハードボイルドミステリ
誘拐されて殺された目も鼻もない子供。彼は黒い山肌を這い登ってゆく。誰も待つことのない賽の河原をさまよいつづける――。
男は大きな夢を持っていた。それは、殺人事件の加害者の心の暗部に直接働きかけるケア・センターづくり。しかし、その慈愛に満ちた男はいったいどこに消えてしまったのか。
彼との再会を願う殺人犯の娘のため、探偵は過去の闇へと分け入る。そして、すでに解決したと思われた事件は、探偵の前に驚くべき異なった貌を現わす。
コミック界の鬼才が、ミステリに挑戦して大きな反響を呼んだ傑作、待望の文庫化!
『追憶の夜』を改題のうえ、加筆改稿して新たに世の中に問う問題作。
【編集担当からのおすすめ情報】
単行本タイトル『追憶の夜』を改題のうえ、著者が加筆改稿して新たに世に問う問題作です。