小学館文庫
怪人二十面相・伝
著:北村 想
紙版
内容紹介
怪人二十面相の正体とは誰なのか。 原作者の江戸川乱歩も触れることのなかった永遠の謎を、劇作家でもある著者が大胆な想像力と劇的構成で描く。 父が自殺して母も行方不明となった平吉は、孤児院に行くことを拒否して、サーカス団に入門する。平吉の面倒をみることになったのは、あらゆる芸を即座に自分のものにしてしまう「サーカスの天才」武井丈吉。芸の師匠でもある彼を父のように慕う平吉だったが、突然、丈吉はサーカス団から姿を消してしまう。「世間をあっといわせる泥棒になる」という言葉を平吉に残して。 話題の映画「K-20」の原作小説。