出版社を探す

小学館文庫

TEN 上

著:楡 周平

紙版

内容紹介

汗と涙と歯ぎしりのサラリーマン奮闘小説!

「俺は<異物>だ、負けてたまるか!」――学もない、金もない、失うものは何もない。試されるのは生きる力だ!

戦後の動乱期、横浜のドヤ街で当たり屋稼業をして暮らす「テン」こと小柴俊太は、幼馴染の麻生と偶然再会した縁で、料亭の下足番として雇われる。
ある日、麻生の上司でムーンヒルホテルの次期社長・月岡光隆に見出され、彼の運転手を務めることになる。やがて月岡の会社に就職した俊太は、学歴はないものの、独創的なアイデアと度胸で次々に実績を挙げ、異例の出世をしていく。
さらに麻生のアイデアで結婚式事業を成功させた俊太は、寛司と共に、月岡に招かれる。そこで持ちかけられた新たなビジネスとは……!?

企業小説の旗手・楡周平が会社に蔓延る「男の嫉妬」の恐ろしさを描ききる。


【編集担当からのおすすめ情報】
【著者・楡周平氏からのメッセージ】
IT技術の進化に伴い、ビジネス環境が凄まじい勢いで変化していく時代ですが、振り返って見ると、昭和もまた同じであったのです。そして、新しいビジネスを考案するのも、新事業を確立するのも人間なのは、昔も今も、そしてこれからも変わりはありません。だからこそ、そこにドラマが生まれるのです。ホテル業界の変遷を元に、昭和を全力で駆け抜けた男の波瀾万丈の一代記を、ビジネスパーソンの先達には感謝の気持ちを、現役世代へはエールを込めて書きました。

目次

プロローグ
貂の章
転の章
典の章
展の章
電の章

ISBN:9784094068795
出版社:小学館
判型:文庫
ページ数:448ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2021年02月
発売日:2021年02月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ