清川妙 91歳の人生塾
著:清川 妙
内容紹介
幸福に老いるための、心に響くアドバイス。
昨日のことは引きずらない、いいイメージを持って生きる、など著者がたいせつにしている生きるヒントを満載。巻末には、執筆生活の原点となった、耳の聞こえなかった息子との壮絶な日々を綴ったエッセイも収録。人生の重みがずしりとわかる一冊。
<著者からのメッセージ>
本書は「人生塾」と銘打ってはいるが、私が塾長となって生きかたを伝授しようというものではけっしてない。91歳という、自分でもびっくりするような歳になった私が、年齢の重圧に負けず、昨日と今日と明日のひと続きの道を歩きつづけている日々のありようを、「人生塾」と名づけたのである。私にも、眠れぬ日々、涙を噴きこぼした日々があった。あまりの悲しみにその頃のことを思い出せない、そういうこともあった。しかし、そのつらい思いをプラスの方向に切り替えられたとき、私の前にはまた、ひと続きの道があらわれたのだ。本書には、私が人生の経験から得て、いつもたいせつに守っている塾則というか、心得のようなものを記した。もしいくつか心に響くものがあれば、ぜひ実行に移していただきたい。すぐには効果があらわれないかもしれないが、確実にあなたは変わる。私も変わったのだから。
【編集担当からのおすすめ情報】
清川妙さんのファンの方も、清川妙って誰?という方も、本書を読めば生きる喜びが湧いてくるはずです。初めて授かった息子が耳が聞こえないとわかったときの衝撃、その手塩にかけた息子が、夫に続いて亡くなったときの絶望感。しかし著者は、その思いを乗り越えて今まで生きてきました。人生は変えられない、だから自分を変えるのだ。人生に悩む人に読んでいただきたい一冊です。
目次
chapter1 老いを怖れない心の持ちかた。あなたの人生は、いつだって今が始まり。
「よわい」を怖れないで/めんどうくさい病にかからないで/あせらず、ゆっくり、ていねいに/幻の介護人を雇おう/同じことなら、「いそいそ」しよう/昨日のことを引きずらないで/いいイメージを持って生きる/
自分のこころに素直になろう/生きかた上手は喜び上手/日々、感謝して生きる/ありがたきものをたいせつにして/いい思い出だけを覚えて、あとは忘れよう/つらいときこそ神さまがあらわれる/限りある命、一度きりの人生なのだから
chapter2 頭のなかは見えないからこそこわい。だから毎日鍛えるのです。
知的貯金をしよう/調べ虫を飼おう/自分との約束をつくる/心に締め切りを持とう/楽しみながら、すこしずつ/日々、からだと脳をケアする/手紙脳のすすめ/手紙美人をめざそう/ときにはタテヨコ十文字!/8
学びつづけて自分を変える/何かを始めるのに遅すぎることはない/好きなものに囲まれ、好きなように生き、「喜び(ジヨイ)」で終わる人生──ターシャ・テューダーの庭から
chapter3 人生は可能性を信じる旅。それを教えてくれた息子へ。
しあわせな、充実した人生/聞こえない葦