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横綱大鵬 晩節のかがやき

変われ。そして信念を継承せよ。納谷幸喜、相撲界への提言

著:大隅 潔

紙版

内容紹介

古希70歳の大横綱大鵬、国技再生への提言

元横綱・大鵬こと納谷幸喜は、現役時代、前人未到の32回の優勝を成し遂げた。引退後、大鵬部屋を創設、親方になったものの36歳のとき脳梗塞で倒れるが、厳しいリハビリを経て相撲界に復帰。69歳の現在まで「大鵬部屋の親方」として人生の中入り後の大半を過ごしてきた。その間、日本赤十字表彰、世界人道主義賞を受賞。2009年11月には角界初の文化功労賞も受賞。引退後、30年以上にわたり、日本赤十字社に血液運搬車『大鵬号』を送り続けたことによる。その数は累計70台、総額およそ1億2000万円。2009年に最後の1両を贈り届けて寄贈終了を宣言した。「巨人、大鵬、卵焼き」といわれるくらい、圧倒的に強い横綱・大鵬の相撲に、あるいはライバル柏戸との千秋楽対決に熱狂した60年代の子どもたちは、いま団塊の世代として、自らの晩節をどう生きるかを自問自答している最中です。加えて、混迷を極めている相撲界の将来に深刻な危機感を感じているファンも多い。この本はそれらの人たちに向けて、自らの人生へ晩節をどう生きるべきか、日本相撲界はどうすすめばいいのかを、不世出の力士の引退後の生きざまを描くことによって問いかけます。



【編集担当からのおすすめ情報】
36歳の若さで脳こうそくに倒れながら、第2の人生を再起動した不屈の精神力。横綱の品格と意地を最後まで貫いた現役時代。古希をむかえてなお次世代へ国技再興を託す気概。「時代がちがうでしょ」と素通りするのではなく、大横綱の生き方に共感し、学び、自らの人生の指針にしていただきたいと思います。

目次


まえがき
第1章 国技再生を託す-「新しい風を吹き込め」
第2章 奇跡の横綱
第3章 横綱の品格
第4章 横綱の葛藤
第5章 大鵬から納谷幸喜へ 晩節のかがやき

ISBN:9784093881258
出版社:小学館
判型:4-6
ページ数:228ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2010年05月
発売日:2010年05月14日