話し言葉の日本語
著:井上 ひさし
著:平田 オリザ
紙版
内容紹介
二人の劇作家が語る「話し言葉」の日本語の面白さと問題点
日本語論は、著名な作家、評論家の諸先生方が数多く執筆していますが、それは「書き言葉」における日本語論がほとんどです。 本書は、「話し言葉」を中心に据えて日本語の問題を徹底的に話し合った、今までになかった日本語論です。なぜ「話し言葉」なのでしょうか。それは井上ひさし、平田オリザの両氏が劇作家だからです。戯曲のせりふは、当たり前のことですが、「話し言葉」です。その「話し言葉」を操ってドラマを構成し、観客を笑いと悲しみの感動の世界に導いてゆくのが劇作家の仕事であり、「話し言葉」と日夜格闘しているからなのです。 「話し言葉の敬語」から、「流行語」「ら抜き言葉」「方言」、果ては「井上ひさしの作劇の秘密」まで対論されています。