妻籠め
著:佐藤 洋二郎
紙版
内容紹介
孤独を見つめる作家が描いた最高傑作!
少年の頃に足を怪我し、そして母親の手で育てられたわたしは、母親に気兼ねし内向的な性格になっていた。大学で学んだ中世哲学を専攻し、大学で教鞭をとっていた。わたしは、若い頃に二つの大きな“喪失”を経験していた。 親しかった友人の謎の死。そして、恩師とも言える神父の失踪。
ある日、わたしの前に現れたのが、女子大生・真琴だった。心ざわめくわたしは、真琴に勧められるままに、神社を巡る旅に二人で行くことになる。
静かに暮らすわたしに大きな転機が訪れる。
【編集担当からのおすすめ情報】
脚本家・映画監督の荒井晴彦さん推薦コメントを寄せてくださいました。
構想6年。煌めく言葉で紡ぎ出された、著者の最高傑作です。