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ガリバーのむすこ

著:マイケル・モーパーゴ
訳:杉田 七重

紙版

内容紹介

難民少年が見つけた幸せとは?

もうだめだ。
刻一刻とボートは海に沈んでいく。
ひとり、またひとりと、ボートから海に投げ出されて、
まもなく自分の番が来る。

―――海に投げ出された難民少年オマールが、目をさましてみると
そこは、ガリバーが流れついた小人の国リリパット国でした。

リリパット国の住人は、少年をガリバーの息子と思い歓待します。時間が経つにつれ、少年オマールはリリパット国で、友情をはぐくみます。
一方で、オマールは、離ればなれになってしまった家族が恋しく、毎晩、夜空に浮かぶ星を見ながら、お母さんに話しかけていました。

少年オマールは、このままリリパット国で、平和に暮らすことができるのでしょうか?
お母さんとは再会できるのでしょうか・・・。



【編集担当からのおすすめ情報】
戦争を描いてきたモーパーゴの新作。
今回も、難民問題や、平和についてが、物語の根底にテーマとして流れています。
しかし、「少年が流れ付いた島は小人の国リリパットだった」という設定で、ユーモラスかつユニークに描かれた冒険物語です。

目次

もくじ
第一部 5
1 ぼくのあだ名は「チッチ」 5
2 メヴァギシーのフォア・ストリート 8
3 つかまるもの 11
4 小さな人たち 13
5 このぼくが、山だって! 15
6 ガリバーのむすこ 19
7 ほかには何もいらない 22
8 グラン・バルタ 24
第二部 27
9 びっくりプレゼント 27
10 母さんの子守歌 31
11 ザヤとナトバン 33
12 ブレフスキュ 37
13 木登りの木 39
14 クリケット 43
第三部 47
15 丸いほうは善。とがったほうは悪。 47
16 軍艦を破壊する 50
17 戦争の火種は……。 53
18 平和的な卵の割り方 56
第四部 59
19 ブレフスキュ 60
20 暴君ブロナー 62
21 何が起ころうとも 65
22 暴君はもういない! 68
23 母さんへの思い 70
24 ガリバー号 73
25 旅立ち 78
26 三人はいっしょ 80
27 太陽のように黄色い船 82
第五部 83
28 ジェイジェイの物語 83
29 あなたたちのふるさになる場所 87
30 リリパット国とはちがって 90
31 きみは、あの女の子じゃないか? 92
32 安全な場所 95
33 安心して暮らせる家 97


ISBN:9784092906464
出版社:小学館
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB