創作児童読物
ひいな
作:いとう みく
紙版
内容紹介
おひな様がつなぐ家族の物語
いとうみくさんの長編読み物。いとうみくさんは、デビュー作『糸子の体重計』で、日本児童文学者協会新人賞を受賞。その後も、『空へ』で、日本児童文芸家協会賞を受賞。『かあちゃん取扱説明書』で、夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれるなど、多くの賞を受賞している人気作家です。
本作品は、母親が仕事で長期出張に出ている間、ひな祭りで有名な町に住む祖母の家に預けられた少女が、出会った不思議な世界を描きます。リアリズムの作者が初めて書き下ろしたファンタジックな物語。
主人公の少女は、小学校4年生。ひょんなことから、おひな様の声が聞こえることに気がつきます。そのおひな様とは?
あなたを守ってくれるおひな様の声が、あなたは聞こえますか?
【編集担当からのおすすめ情報】
発表する作品ごとにその魅力を増す、いとうみくさんのさらに新しい世界です。
目次
ひいな もくじ
駅舎の女雛──濃姫 6
人の子──由良 20
女の子選び──濃姫 35
桃花町──由良 45
春一番──濃姫 60
契り──由良 67
災厄──濃姫 84
母の人形──由良 93
昔の記憶──濃姫 108
祖父と母──由良 117
決意──濃姫 129
橘神社──由良 141
あやまち──濃姫 165
幻影──由良 172
掟──濃姫 198
ひな壇──由良 213
いとしきもの──濃姫 231
はじまり、そして──由良 240