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集英社文庫

じごくゆきっ

著:桜庭 一樹

紙版

内容紹介

なにから逃げるの? どこに行くの?
わたしをひとりにしないでねっ。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の後日談を含む全7編を収録。想像力の可能性を信じる、桜庭一樹10年間の軌跡。

かわいいかわいい由美子ちゃんセンセ。こどもみたいな、ばかな大人。みんなの愛玩動物。そんな由美子ちゃんの一言で、わたしと彼女は、退屈な放課後から逃げ出した。あまずっぱじょっぱい、青春譚――「じごくゆきっ」。
ぼくのうつくしいユーノは、笑顔で、文句なく幸福そうだった。あのときの彼女は、いまどこにいるんだろうか。ユーノのお母さんの咆哮のような恐ろしい泣き声。僕はユーノにも、その母親にも追い詰められていく――「ロボトミー」。
とある田舎町に暮らす、二人の中学生――虚弱な矢井田賢一と、巨漢の田中紗沙羅。紗沙羅の電話口からは、いつも何かを咀嚼する大きくて鈍い音が聞こえてくる。醜さを求める女子の奥底に眠る秘密とは――「脂肪遊戯」。
7編収録の短編集。

ISBN:9784087441246
出版社:集英社
判型:文庫
ページ数:384ページ
定価:690円(本体)
発行年月日:2020年06月
発売日:2020年06月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ