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温めれば、何度だってやり直せる チョコレートが変える「働く」と「稼ぐ」の未来

著:夏目 浩次

紙版

内容紹介

★「カンブリア宮殿」(2024年1月11日・テレビ東京系)で話題沸騰!
★借金1000万円から年商18億円へ!
★壁にぶつかるたびに挑戦し組織を強くする! 胸が熱くなるビジネスノンフィクション
★障がい者の賃金を10倍に! 生きづらさを抱えるすべての人たちに、単なる「居場所」ではなく「稼ぐ場所」を作る! 
★凸凹から逆算してビジネスに変える数々の思考
★そこでは新たな会話が生まれ、新たなアイディア、新たな目標として返ってくる。
 その目標こそが、生きるエネルギーになる。久遠チョコレートはそんな会社だ。――松山ケンイチ(俳優)

世界各国のカカオや国内の様々な食材を組み合わせ、手作業で作られる色彩豊かなチョコレートが人気の「久遠チョコレート」。代表の夏目さんが「凸凹がある多様な人たちを誰一人取り残さず、かっこよく働ける場所を作りたい」という思いのもと、2014年、愛知県豊橋市で開業したこの店は、現在、北海道から鹿児島まで60の拠点を持つようになり、年商18憶円にまで成長。全国の企業や福祉事業所からビジネスに参画したいというオファーが殺到し、その問い合わせは、「ここで働きたい」という声も含めて年間1000件にも上る。たとえば俳優・松山ケンイチさんが手掛ける資源のアップサイクルブランド-momiji-とのコラボもその1つ。

夏目さんがこだわるのは、障がいや生きづらさを抱える人たちに、単なる「居場所」ではなく「稼ぐ場所」を作ること。「リアルな所得があってこそ、リアルな生きがいは生まれる」という信念のもと、全国の障がい者の平均賃金約1万6000円という壁を打ち破り、その10倍以上の賃金を支払う「稼ぐ場所」を創出している。

ただ、久遠チョコレートが今の場所に辿り着くまでには、「絶対失敗する」と笑われたり、呆れられたことは数知れず。周囲に何度も迷惑をかけ、怒られ、バッシングを受けながらの挑戦が続いた。

この本で語られるのは、夏目さんの無謀ともいえる挑戦と、ぶつかり続けた壁と、次々と現れる課題を乗り越えるために絞り出された知恵と汗の物語。学歴も技術もキャリアも自信もお金もなかった夏目さんが、世の中で「使えない」とされている人たちに「稼げる場所」を作ろう、と奮闘してきた道のりだ。そこには、逆境の中においても「無理だ」ではなく「どうしたらできるか」の逆算思考で組織を成長させ、ビジネスに変える数々のアイディアがある。

目次

プロローグ 「使えない」とレッテルを貼られた人たちに「居場所」ではなく「稼げる場所」を
第1章 「仕方がない」で済ませたくない。「障がい者の月給1万円」の壁を打ち破れ! 2003ー2012
第2章 人も多様、カカオも多様。人に合わせて仕組みを考え組織を作る 2012ー2020
第3章 「無理だ」ではなく「どうしたらできるか」の逆算思考で組織を成長させる 2021ー2023
COLUMN 凸凹の弱みを強みに変える。僕らのチョコレートが美味しい秘密
第4章 壁にぶつかっても諦めない。逆境からこそヒットは生まれる
第5章 「使える/使えない」の物差しを外して「受け入れる力」をビジネスに変える
第6章 「社会貢献ブランド」ではなく「一流ブランド」へ
エピローグ 僕らは小さな筏で、新しい景色を見ながら進んでいく

著者略歴

著:夏目 浩次
久遠チョコレート代表。1977年、愛知県豊橋市生まれ。大学・大学院でバリアフリー都市計画を学ぶ。2003年、豊橋市において、障がい者雇用と低賃金からの脱却を目指すパン工房「花園パン工房ラ・バルカ」を開業。1000万円の借金を抱えながらも、より多くの雇用を生み出すため、2014年、久遠チョコレートを立ち上げ、わずか10年で60拠点に拡大。「凸凹ある誰もが活躍し、稼げる社会」を目標に、障がい者をはじめ、生きづらさを抱える多くの人々の就労促進を図りながら、美味しいチョコレート作りに奮闘する。その山あり谷ありの道のりが描かれたドキュメンタリー映画『チョコレートな人々』(東海テレビ)は、全国公開され話題を呼ぶ。第2回ジャパンSDG’sアワードにて、内閣官房長官賞を受賞。

ISBN:9784065347249
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2024年02月
発売日:2024年02月09日