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講談社現代新書

〈私〉を取り戻す哲学

著:岩内 章太郎

紙版

内容紹介

電車の中や部屋の中、気が付けばいつもスマホをスクロールしている。本当は何が知りたいのか、自分に何が必要なのかわからないままSNSの世界に浸り続け、気が付けば自分自身を見失ってしまった――。
スマホ時代の過剰な繋がりによって失われた〈私〉を私たちはどうやって取り戻すのか。気鋭の哲学者による現代を生き抜くための思考法!

【本書の主な内容】
第1章 デフォルトの〈私〉
――――動物になるか、善い人になるか
・ミニオンズの憂鬱
・パッケージ化された善に警戒せよ
・目を閉じて、〈私〉の声を聴く

第2章 〈私〉を取り戻すための哲学的思考
・「新デカルト主義」宣言
・判断しなくてよいという判断
・批判的思考のプロトタイプ

第3章 ポスト・トゥルースを終わらせる
・SNSを気にする学生
・「正しさをめぐる争い」は終わりにする
・陰謀論は理性と情動に訴える

第4章  ネガティブなものを引き受ける
・対話とネガティブ・ケイパビリティ
・アルゴリズムと自己消費
・「弱いロボット」から考える

著者略歴

著:岩内 章太郎
1987年、札幌生まれ。豊橋技術科学大学准教授。早稲田大学国際教養学部卒業、同大大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了。
博士(国際コミュニケーション学)。同大国際教養学部助手などを経て現職。専門は現象学を中心にした哲学。著書に、『新しい哲学の教科書――現代実在論入門』(講談社選書メチエ)、『〈普遍性〉をつくる哲学――「幸福」と「自由」をいかに守るか』(NHKブックス)、『現象学とは何か――哲学と学問を刷新する』(共著・河出書房新社)など。

ISBN:9784065343883
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:980円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月14日