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KS心理学専門書

RとStanではじめる 心理学のための時系列分析入門

著:小森 政嗣

紙版

内容紹介

リアルタイムで変化する、状況・思考・感情を捉える!
経済学向けの入門書にはない「心理学」のための具体例を紹介!

●人々のSNS投稿から睡眠時間の周期を調べる
●気分と活動量の経時的な変化を捉える
●行動が変化する瞬間を見つけ出す

もちろん、Rの基礎からサポート。
サンプルコードも豊富ですぐに試せる!
心理学研究者、必携の入門書!

(まえがきより抜粋)
本書は、「心理学の研究テーマで時系列データの分析をしてみたい」と考えている方に向けた入門書です。人間の行動や認知を時系列的に捉えたデータを収集・分析してみたいものの、どんな分析方法があるのか見当がつかなかったり、時系列データ分析にはどのような注意点があるのかがわからなかったりする方々への、最初のガイドになるよう心がけました。

心理学の研究をしていれば,ある瞬間だけを切り出したデータではなく、日常生活の中で刻一刻と変化し続ける人間の行動や認知を捉えてみたい、と考えることがあると思います。私自身も、人の一生分の行動データをすべて集めることができたらどんなに楽しいだろう、と夢想することがあります。現在では、スマートフォンなどのデバイスを使えば、人間のその時々の状況や思考、感情、行動などをリアルタイムで記録することも難しくはなくなってきました。時系列データを収集するハードルは、かつてないほど下がっているといえるでしょう。

一方で、時系列データを分析するための方法論は、どこから手を付けていいのかわかりにくいものです。がんばってコツコツとデータを集めてみたものの、時系列のリッチな情報をうまく活用できず、そのままお蔵入りになってしまうこともしばしばです。

本書の目標は、せっかく測定した貴重な時系列データをお蔵入りにしてしまわないことです。そのために、本書では移動軌跡や体の動き、SNS の書き込みのように、できるだけ人間の具体的な行動のデータを取り上げました。

(目次)
第1章 心理学と時系列データ分析
第2章 時系列分析の基本操作
第3章 時系列の回帰分析
第4章 RStanによる状態空間モデル
第5章 時系列データ同士の関係の評価
第6章 多変量時系列データの要約

目次

第1章 心理学と時系列データ分析
第2章 時系列分析の基本操作
第3章 時系列の回帰分析
第4章 RStanによる状態空間モデル
第5章 時系列データ同士の関係の評価
第6章 多変量時系列データの要約

著者略歴

著:小森 政嗣
大阪電気通信大学情報通信工学部情報工学科教授。博士(人間科学)。
2001年に大阪大学大学院博士後期課程修了。2002年から広島国際大学人間環境学部で助手を務めたのち、講師として大阪電気通信大学へ。2012年4月から現職。所属学会は電子情報通信学会、情報処理学会、認知科学会、日本心理学会など。

ISBN:9784065280751
出版社:講談社
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年06月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JM