出版社を探す

図解と動画でわかる! 剪定「コツ」の教科書 名人庭師のCODIT理論で基本が身につく!

著:木下 透

紙版

内容紹介

リモートやステイホームで家にいることが多くなり、今まで植木に関心のなかった人が木々に目を向けるようになり、自分で手入れをしてみようとか、手入れを植木屋に依頼してみようと思っているようです。
しかし一方で、一般の方が安易に樹木の手入れをすることで、「素人切り」の被害に遭う木々が増えています。加えて、素人よりもひどい「自称植木屋」の横行が木を傷めている要因にもなっています。

ハサミとノコギリがあれば誰にでも木は切れますが、木はそれを拒むことができません。黙って耐えてはいますが、実は、間違った切り方により木が枯れたり、枯れないまでも大きなダメージを負うことがとても多いのです。
そこで、この本でまず知って欲しい剪定方法の1つが、CODIT論(Compartmentalization of Decay In Tree)です。未だに植木屋でも知らない人がいるのですが、最も大事な正しい切断方法です。
さらに、「切り戻し剪定」を理解し、個々の樹種の特性に応じることができれば、大きくなりたい木とうまく折り合いを付けて互いに生きやすい住環境を作ることが出来るでしょう。

本書では、図解と動画で剪定の基本を解説しています。
「安ければいい」「さっぱり切りさえすればいい」として、結果として木を傷めたり枯らしたりするのではなく、「正しい剪り方」を理解し、自分で切っても極力木を傷めずに翌年も健全に花を咲かせ、木が成長できるようにします。
また、業者に依頼するときも、「正しく剪れる植木屋」を見極められるようにします。

代表的な庭木の剪定も樹種別に解説します。
例)アジサイ アセビ イヌマキ ウメ オオデマリ カキ コニファー類 サクラ、サクランボ
  サツキ、ツツジ サルスベリ シマトネリコ ジューンベリー ツバキ類 トサミズキ
  ナンテン ハクモクレン ビワ フジ ミカン類 ヤマボウシ ヤマモモ ユキヤナギ 竹類 など

目次

剪定 「コツ」の教科書 目次

はじめに 木と折り合いをつける剪定を目指して

Chapter1 剪定とは?
何のための剪定か、誰のために剪定か
剪定用語を定義する
「切(き)る」と「剪(き)る」の違い
剪定の種類
切り戻し剪定で、ほとんどの木はコントロール可能
残す枝の目安
剪定に必要な道具
剪定の適期
年1回なら2~3月剪定のススメ
など

Chapter2 木がダメになる「素人切り」
下手なプロは素人よりたちが悪い
「やってはいけない」切り方
表面からはわからない木の内部
職業剪定に学ぶな
など

Chapter3 たった1つの正しい剪り方 ーCODIT(コジット)理論
守るべきルールは1つ
CODIT(コジット)理論の「正しい剪り方」
CODIT(コジット)理論 実践編
など

Chapter4 切る枝と残す枝を見分ける
人にとっての不要な枝とは?
忌み枝の種類と切るべき枝とは?
どこを切るかより、どう切るかをまず知ろう
忌み枝、不要枝除去の例
など

Chapter5 剪定の極意
切ることより残すことが重要
初夏に強剪定するのは浅はか

Chapter6 樹種別 剪定のコツ
木の開花習性を知ることが重要
アジサイ
アセビ
アラカシ
イヌマキ
ウメ
オオデマリ
カキ
キンモクセイ
クロマツ
コニファー類
ゴヨウマツ
サクラ、サクランボ
サツキ
サルスベリ
シダレウメ
シダレモミジ
シマトネリコ
シラカシ
ジューンベリー
ツバキ類
トサミズキ
ナンテン
ハクモクレン
ビワ
フジ
ミカン類
モッコク
ヤマボウシ 
常緑ヤマボウシ
ヤマモモ
ユキヤナギ
レッドロビン など

Chapter7 人と木の関係を考える
人がいないほうが、木は幸せ
擬人化は便利だが危険
「かわいそう」はかえって木を虐待することになる
一年を木と半分ずつ分け合う
木はウンコしない

著者略歴

著:木下 透
1958年(昭和33)、神奈川県生まれ。プロミュージシャンを経て植木屋の世界へ。1989年(平成元年)に会社を設立し、個人邸の庭を中心に剪定、造園設計、施工に携わる。2021年に会社を解散し一人親方として庭師を継続中。剪定YouTuberとしても活動し、登録者は約4.7万人、回によっては100万再生以上になる。2020年の横浜マイスターを拝命。県知事表彰、横浜市市長賞の他、受賞歴多数。専門学校講師、各地での剪定講座を通じ、確かな技術と実績で後進の指導にもあたっている。

ISBN:9784065270738
出版社:講談社
判型:A5変
ページ数:184ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年04月
発売日:2022年04月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WMPC