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講談社文庫

風雲 戦国アンソロジー

他著:矢野 隆
他著:木下 昌輝
他著:天野 純希

紙版

内容紹介

命懸けの、夢。

黒田官兵衛、前田利家、松永久秀……
野望うずまく乱世を豪華布陣が描く、傑作小説集!


矢野隆「一時の主」
関ヶ原の戦いを前に、天才軍師・黒田官兵衛が息子に命じたのは――

木下昌輝「又左の首取り」
傾奇者の前田”又左衛門”利家は、戦の作法などお構いなしで――

天野純希「悪童たちの海」
大内義隆の重臣の子・冷泉新五郎は、かつて明を目指して船に乗り――

武川佑「鈴籾の子ら」
上杉景勝に謀反を起こした新発田重家の胸には、亡き兄の言葉が――

澤田瞳子「蠅」
豊臣秀吉に新大仏建造を命じられた木食応其は、高僧らしくなく――

今村翔吾「生滅の流儀」
織田信長の大軍に包囲された松永久秀は、信貴山城で死を覚悟し――


※本書は単行本『戦国の教科書』収録の短編小説を再録したアンソロジーです

著者略歴

他著:矢野 隆
1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。’21年「戦百景シリーズ」で細谷正充賞、’22年『琉球建国記』で日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。『無頼無頼ッ!』などのニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品や、『戦国BASARA3 伊達政宗の章』などのゲームやコミックのノベライズ作品も執筆。近著に『戦神の裔』がある。
他著:木下 昌輝
1974年奈良県生まれ。2015年デビュー作『宇喜多の捨て嫁』で高校生直木賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞、舟橋聖一文学賞、19年『天下一の軽口男』で大阪ほんま本大賞、『絵金、闇を塗る』で野村胡堂文学賞、20年『まむし三代記』で日本歴史時代作家協会賞作品賞、中山義秀文学賞、’22年『孤剣の涯て』で本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。近著に『応仁悪童伝』がある。
他著:天野 純希
1979年愛知県生まれ。2007年「桃山ビート・トライブ」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。’13年『破天の剣』で中山義秀文学賞、19年『雑賀のいくさ姫』で日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。同年8作家の競作による「螺旋プロジェクト」にて『もののふの国』を刊行。近著に『乱都』『もろびとの空 三木城合戦記』がある。

ISBN:9784065257500
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:368ページ
定価:680円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2023年01月17日