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ブルーバックス

科学とはなにか

新しい科学論、いま必要な三つの視点

著:佐倉 統

紙版

内容紹介

科学を毛嫌いする反知性主義も、過度に信奉する権威的専門家主義も、真に科学的であることはできない。科学の意味を問い直す「新しい科学論」。

専門家だけに任せるのは間違っている!
私たちは科学技術とどう付き合えばいいのか?

科学における「事実」とはなにか?
「普遍的な知識の体系」である科学だが、「いつでもどこでも正しい」わけではない。
なぜか? どう考えればいいのか?
科学を毛嫌いする反知性主義も、過度に信奉する権威的専門家主義も、真に科学的であることはできない。
日本の科学技術力はなぜ衰退しているのか?
疑似科学信仰はなぜ拡大するのか?
研究不正を個人の責任にできない理由とは?
科学の意味を問い直す、「新しい科学論」。


【もくじ】

はじめに──新しい科学論が必要な理由

第1章 「なぜ」「どのように」科学について語るのか?

第2章 科学の事実と日常の事実──科学技術の方法論

第3章 科学技術は誰のものか──(1)近代科学の誕生以前は

第4章 科学技術は誰のものか──(2)「科学のあり方」が変質していくなかで

第5章 科学知と生活知──科学技術の飼い慣らし方・理論編

第6章 「二正面作戦」を戦い抜くために──科学技術の飼い慣らし方・実践編

第7章 「今」「ここ」で科学技術を考えること

終章──科学技術を生態系として見る

目次

はじめに──新しい科学論が必要な理由

第1章 「なぜ」「どのように」科学について語るのか?

第2章 科学の事実と日常の事実──科学技術の方法論

第3章 科学技術は誰のものか──(1)近代科学の誕生以前は

第4章 科学技術は誰のものか──(2)「科学のあり方」が変質していくなかで

第5章 科学知と生活知──科学技術の飼い慣らし方・理論編

第6章 「二正面作戦」を戦い抜くために──科学技術の飼い慣らし方・実践編

第7章 「今」「ここ」で科学技術を考えること

終章──科学技術を生態系として見る

著者略歴

著:佐倉 統
(さくら・おさむ)
1960年東京生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所、横浜国立大学経営学部、フライブルク大学情報社会研究所を経て、現在、東京大学大学院情報学環教授、理化学研究所革新知能統合研究センター(AIP)チームリーダー。
もともとの専攻は進化生物学だが、その後、科学技術と社会の関係についての研究考察に専門を移し、脳神経科学、原発事故、AIとロボットなどを対象に、これらの技術と人間の関係を模索中。
主な著書に、『おはようからおやすみまでの科学』(ちくまプリマー新書)、『進化論という考えかた』(講談社現代新書)、『わたしたちはどこから来てどこへ行くのか?』(中公文庫)、『現代思想としての環境問題』『科学の横道』(ともに中公新書)、『進化論の挑戦』(角川書店)、『「便利」は人を不幸にする』(新潮選書)、『人と「機械」をつなぐデザイン』(東京大学出版会)など。所属学会は 科学技術社会論学会、動物行動学会、国際生物学史学会、国際人間行動進化学会など。

ISBN:9784065221426
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:272ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PDA