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ブルーバックス

温暖化で日本の海に何が起こるのか

水面下で変わりゆく海の生態系

著:山本 智之

紙版

内容紹介

たった1℃の水温上昇が、海中を“別世界”に変えてしまう──。
猛暑や豪雨だけにとどまらない、温暖化の「おそるべき影響」とは?

地球温暖化の影響は、海面上昇や異常気象など「目に見える」形で現れつつある。
その一方で、人の目につきにくい「水面下」でも、異変が進行中だ。
世界平均を上回るペースで「海の温暖化」が進む日本近海とその生態系に、どんな変化が起きているのか。
その結果、日本の海から姿を消すと危惧される生物とは?
「未来の海」を先取りする島で目撃された、驚きの光景とは?
私たちの大好きなあの海産物が、もう食べられなくなるかもしれない──。


〈もくじ〉
プロローグ──「未来の海水」が教えてくれること

第1章 「美ら海」からの警鐘──変貌する「海の熱帯雨林」

第2章 日本近海で生じつつある「異変」──北上する生き物たち

第3章 食卓から「四季」が消える──春のサワラから秋のサンマ、冬のカキ・フグまで

第4章 海洋生態系を脅かす「もう一つの難題」──「酸性化」が引き起こすこと

第5章 どうなる? 未来のお寿司屋さん──マグロやホタテ、アワビやノリも食べられなくなる!

著者略歴

著:山本 智之
山本智之(やまもと・ともゆき)
科学ジャーナリスト。
1966年、東京都生まれ。東京学芸大学大学院修士課程修了。
朝日新聞記者として約20年間、科学報道に従事。環境省担当、宇宙、ロボット工学、医療などの取材分野を経験。
水産庁の漁業調査船「開洋丸」に乗船して南極海で潜水取材を実施、南米ガラパゴス諸島のルポをおこなうなど、「海洋」をテーマに取材を続けている。科学調査への同行を含め、国内外での潜水経験は500回以上。
朝日新聞大阪本社科学医療部次長などを経て、2020年から朝日学生新聞社編集委員。
海の生物や環境をテーマに講演活動にも取り組む。著書に『海洋大異変──日本の魚食文化に迫る危機』(朝日新聞出版)がある。

ISBN:9784065206768
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:304ページ
定価:1100円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年08月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSAF