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サピエンス日本上陸 3万年前の大航海

著:海部 陽介

紙版

内容紹介

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アジアで起こった最古の知の爆発とは「海を渡る技術」だった。
その謎を解くために挑んだ「3万年前の大航海」を再現するプロジェクトは、
現代につながる太古の人類の知恵と野心を次々に明らかにした。
――京都大学総長・山極壽一
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私たちの祖先は、なぜ、どのように日本を目指したのか?――「日本人誕生」の謎に迫る!

「最初の日本列島人は、当時陸続きだった大陸から歩いてやってきた」――これは今や間違ったイメージだ。我々の祖先は、何らかの手段で海を越え、日本列島へたどり着いた。
しかし、その事実には不可解な点がある。
水平線の先にある見えない島の存在を、彼らは知っていたのか。
世界最大級の海流、黒潮を、どうやって越えたのか。
そして、それほどの難関に立ち向かってまで、なぜ海の向こうを目指したのか。
――謎に挑むため、私たち現代人がおこなった命がけの実験航海。そこから見えてきた日本人誕生の物語と、「祖先たちの本当の姿」とは。
命がけの航海から見えてきた「新しい人類史」


〈この太古の航海は決して、選ばれし屈強な男たちが主役の冒険物語ではない。
これは後期旧石器時代を生きた、ふつうの男女たちの物語なのである。   ――本書より〉

クラウドファンディングで計6000万円もの支援を受けて達成された「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の成果がここに!

著者略歴

著:海部 陽介
(かいふ・ようすけ)
国立科学博物館 人類研究部人類史研究グループ長
「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」代表
人類進化学者。理学博士。1969年、東京都生まれ。東京大学理学部卒業。東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。化石などから約200万年におよぶアジアの人類史を研究している。クラウドファンディングを成功させ、最初の日本列島人の大航海を再現する「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」(2016~2019年)を実行した。ジャワ原人やフローレス原人の研究により、第9回(2012年)日本学術振興会賞を受賞。そのほか、モンベル・チャレンジ・アワード(2016年)、山縣勝見賞(2019年)受賞など。著書に『日本人はどこから来たのか』(文藝春秋、古代歴史文化賞受賞)、『人類がたどってきた道』(NHKブックス)。監修書に『我々はなぜ我々だけなのか』(講談社、科学ジャーナリスト賞・講談社科学出版賞受賞)などがある。

ISBN:9784065185544
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:338ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSX