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講談社選書メチエ

小林秀雄の悲哀

著:橋爪 大三郎

紙版

内容紹介

「もう、終いにする」。戦後の知識世界に輝くビッグネーム・小林秀雄が、晩年、10年にわたって取り組んだ『本居宣長』は、執筆に難渋し、結論に達しないまま意外な一言で終わってしまった。日本が誇る知性は、なぜ最後の仕事で挫折したのか。彼がこの書物にかけた思い、そして小林がたどり着きたかった「ゴール」はどこにあったのか。小林の批評ぶりを多角的に検証しながら、批評とは何か、その原理について考える。


「もう、終いにする」
戦後の知識世界に輝くビッグネーム・小林秀雄が、晩年、10年にわたって取り組んだ『本居宣長』は、
執筆に難渋し、結論に達しないまま意外な一言で終わってしまった。
日本が誇る知性は、なぜ最後の仕事で挫折したのか。
彼がこの書物にかけた思い、企図、成果は?
そして小林がたどり着きたかった「ゴール」はどこにあったのか?
当代随一といわれた批評家のライフワーク『本居宣長』を丁寧に読み解き、
小林の批評ぶりを多角的に検討しながら、
批評とは何か、さらに批評を支える「原理」とは何かについて考える。
目次
序章
第2章  『本居宣長』という書物
第3章  外堀を埋める 『本居宣長』を読む・その1
第4章  源氏物語のほうへ 『本居宣長』を読む・その2
第5章  『古事記伝』を読む  『本居宣長』を読む・その3
第6章  『古事記伝』という仕事
第7章  小林秀雄の悲哀

目次

序章
『本居宣長』という書物
外堀を埋める 『本居宣長』を読む・その1
源氏物語のほうへ 『本居宣長』を読む・その2
『古事記伝』を読む  『本居宣長』を読む・その3
『古事記伝』という仕事
小林秀雄の悲哀

著者略歴

著:橋爪 大三郎
はしづめ・だいさぶろう 1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学者。東京工業大学名誉教授。主な著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『言語派社会学の原理』(洋泉社)、『政治の教室』(講談社学術文庫)、『面白くて眠れなくなる社会学』(PHP研究所)、『橋爪大三郎コレクション1~3』(勁草書房)、『丸山眞男の憂鬱』(講談社選書メチエ)、『政治の哲学』(ちくま新書)など多数。大澤真幸氏との共著に『ふしぎなキリスト教』『げんきな日本論』(ともに講談社現代新書)、『ゆかいな仏教』『続・ゆかいな仏教』(ともにサンガ新書)、『アメリカ』(河出新書)などがある。

ISBN:9784065144671
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:480ページ
定価:2450円(本体)
発行年月日:2019年02月
発売日:2019年02月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ