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この道

著:古井 由吉

紙版

内容紹介

祖先、肉親、自らの死の翳を見つめながら、綴られる日々の思索と想念。死を生の内に、いにしえを現在に呼び戻す、幻視と想像力の結晶。80歳を過ぎてますます勁健な筆を奮い、文学の可能性を極限まで拡げつづける古井文学の極点。

目次

たなごころ
梅雨のおとずれ
その日のうちに
野の末
この道
花の咲く頃には
雨の果てから
行方知れず

著者略歴

著:古井 由吉
古井由吉(ふるい・よしきち)1937年、東京生まれ。東京大学独文科修士課程修了。大学教員となり、ブロッホ、ムージル等を翻訳する。70年、大学を退職。71年、「杳子」で芥川賞を受賞。黒井千次、坂上弘、後藤明生らとともに「内向の世代」と称される。77年、高井有一らと同人誌「文体」を創刊。83年、『槿』で谷崎賞、90年、『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年、『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。作品に『山躁賦』『野川』『辻』『白暗淵』『ゆらぐ玉の緒』他がある。

ISBN:9784065143360
出版社:講談社
判型:4-6変
ページ数:258ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2019年02月
発売日:2019年01月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ