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講談社学術文庫

新校訂 全訳注 葉隠 (下)

他著:菅野 覚明
他著:栗原 剛
他著:木澤 景

紙版

内容紹介

佐賀藩士・山本常朝が語り、田代陣基が筆録した武士道書『葉隠』は、「死ぬ事と見付たり」に代表される過激な文言と、切れのいい文体で、多くの人をひそかに魅了し続けてきました。本書は、天保本を、はじめて底本として採用し、新たに綿密な校訂を施して、原文の息づかいをそのまま伝える本文の再現に努めました。独特の文体の魅力を堪能してください。下巻もまた、武士の生々しい生態と思想が伝わってくる、条文の連続です。


佐賀藩士・山本常朝が語り、田代陣基が筆録した武士道書『葉隠』は、「死ぬ事と見付たり」に代表される過激な文言と、切れのいい文体で、多くの人をひそかに魅了し続けてきました。
本書は、天保本を、はじめて底本として採用し、新たに綿密な校訂を施して、原文の息づかいをそのまま伝える本文の再現に努めました。
独特の文体の魅力を堪能してください。

また、読みやすい現代語訳をつけ、類書を大幅に凌駕する詳細な注を付した。
「武士道書中の武士道書」と言われ、「死ぬ事と見付たり」に始まり、「恋の至極は忍恋」「奉公と諌言」など、次々に繰り出される条文は、武士の死生観から、職務、日常生活、教養に至るまで、幅広く、かつ深い人間洞察にあふれた内容になっています。それを、身近に味わえる訳と注です。

『葉隠』は十一の「聞書」から成っており、本書では、三巻に分けて刊行します。
中巻は、「聞書四」から「聞書七」までです。

著者略歴

他著:菅野 覚明
1956年生まれ。東京大学文学部卒。同大学院博士課程単位取得退学。東京大学教授をへて、現在、皇學館大学教授、東京大学名誉教授。専攻は、日本倫理思想史。主な著書に『本居宣長』『神道の逆襲』『武士道の逆襲』『吉本隆明――詩人の叡智』など。
他著:栗原 剛
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専攻は、日本倫理思想史。現在、山口大学准教授。著書に、『佐藤一斎――克己の思想』がある。
他著:木澤 景
1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。現在、お茶の水女子大学非常勤講師。主な論文に、「総合の行としての念仏――『往生要集』の思想」など。

ISBN:9784065138021
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:744ページ
定価:2460円(本体)
発行年月日:2018年11月
発売日:2018年11月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX