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講談社学術文庫

科学者と世界平和

著:アルバート・アインシュタイン
訳:井上 健
他解説:佐藤 優

紙版

内容紹介

世界政府は人類の理想か、あるいは帝国主義の一つのかたちか。米国に亡命したばかりのアインシュタインと旧ソ連の科学者たちの対話「科学者と世界平和」。時空の基本概念から相対性理論の着想、量子力学への疑念、そして統一場理論への構想までを丁寧に、かつ率直に語った「物理学と実在」。二つの「統一理論」への天才の真摯な探究。(解説・佐藤優/筒井泉)


目次
科学者と世界平和
1 国連総会への公開状
2 アインシュタイン博士の考えの誤り
3 ソビエトの科学者たちへの返事

解説=佐藤優

物理学と実在
1 科学の方法についての一般的考察
2 力学とすべての物理学を力学によって基礎づけるいくつかの試み
3 場の概念
4 相対性の理論
5 量子論と物理学の基礎
6 相対性理論と粒子

解説=筒井泉

著者略歴

著:アルバート・アインシュタイン
Albert Einstein. 1879‐1955年。南ドイツのウルムに生まれる。両親はユダヤ系ドイツ人。スイス特許局技官として勤務する傍ら研究を続け、1905年に特殊相対性理論、1916年には一般相対性理論を発表。人々の宇宙観を変え、現代物理学を大きく動かした。1921年、ノーベル物理学賞受賞。1933年、ナチスの脅威により米国に亡命。「統一場理論」の構築に取り組むが、未完のままプリンストンにて死去。
訳:井上 健
1921年大坂に生まれる。1941年京都大学理学部物理学科卒業。理学博士、京都大学名誉教授、2004年歿。訳書にフォン・ノイマン『量子力学の数学的基礎』、ボーム『量子論』(ともに共訳)ほか。
他解説:佐藤 優
1960年生まれ。作家。元外務省主任分析官。著書に『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』『自壊する帝国』『獄中記』ほか多数。

ISBN:9784065124345
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:160ページ
定価:680円(本体)
発行年月日:2018年07月
発売日:2018年07月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PD