講談社文庫
半百の白刃 下 虎徹と鬼姫
著:長辻 象平
紙版
内容紹介
興里改め虎徹の刀は評判を呼ぶ。刀剣好きの吉原の花魁勝山も刀に魅せられ、、虎徹に入れこんでいく。だが越前の甲冑師だった興里と勝山には因縁があったのだった。ある日、虎徹の仕事場が荒らされる。同業者の嫌がらせか、それとも由比正雪の隠し金を狙った者の仕業なのか。床から大判小判を掘り出した夜、虎徹たちは襲撃者に囲まれていた。そして南蛮鉄を取り入れるなど工夫を凝らす虎徹は、はたして究極の刀をつくり出せるのか?
目次
【蜜罠】花の吉原に誘う勝山太夫
【黄金】刀屋幸助の秘めたる大望
【正宗】刀匠魂が散らす命の火花
【白鳥】伊達家を舞台のお家騒動
【大川】船で高尾太夫の吊し斬り
【夜桜】わんざくれ命尽きるまで