講談社文庫
佐渡の三人
著:長嶋 有
紙版
内容紹介
物書きの「私」は、ひきこもりの弟、古道具屋の父とともに佐渡への旅に出る。目的は、祖父母の隣家に住む「おばちゃん」の骨を、郷里の墓に納骨すること。ところが、骨壷をユニクロの袋に入れて運ぶくらい儀礼に構わぬ一族のこと、旅は最初から迷走気味で……。ちょっとズレた家族をしみじみ描いた快作。
羽田圭介さん激賞! 「長嶋さんの文章テクニックに、僕はいつも驚かされます」
狙ってもいないのに笑いをとる、ちょっとズレた三人。”納骨の旅”がなんでこんなに可笑しいの??
目次
佐渡の三人
戒名
スリーナインで大往生
旅人
解説 瀧井朝世