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講談社学術文庫

平家物語 3 全訳注

新版

訳:杉本 圭三郎

紙版

内容紹介

「おごれる人も久しからず」――勢いづく木曾義仲の前に、平家は僅か二十余年の栄華の末、都落ちを余儀なくされる。九州から瀬戸内へ落ち延びながら雪辱を期するも、源義経等の攻勢に一族は次々に無念の最期をむかえ――。宇治川の先陣、鵯越の坂落などおなじみの名場面の連続で、平氏転落の加速を格調高く語ってゆく。講談社学術文庫『平家物語』全12巻を4冊にまとめ、新版として刊行。第三巻は巻第七から第九までを収録。


12世紀末、日本が古代から中世へと大きく転換した時代に頭角を現した平家は、たちまちに権力の座に就くものの永く維持できず、東国の源氏勢によって急速に滅ぼされる。この平家一門の栄華と滅亡を軸に、歴史過程を物語ったのがこの『平家物語』である。
「おごれる人も久しからず」――平氏一門の運命はいよいよ、滅亡へと転回してゆく。勢いを増す木曾義仲の前に、平家は僅か二十余年の栄華の末、都落ちを余儀なくされる。九州から瀬戸内へ落ち延びながら雪辱を期するも、源範頼、義経等の攻勢に一族は次々に無念の最期をむかえ――。宇治川の先陣、鵯越の坂落などおなじみの名場面の連続で、平氏転落の加速を格調高く語ってゆく。
かつて刊行された講談社学術文庫『平家物語』全12巻を4冊にまとめ、新版として刊行。第三巻は巻第七から第九までを収録。

目次

凡例
巻第七
清水冠者/北国下向/竹生島詣/火打合戦/願書/倶梨迦羅落/篠原合戦/実盛/玄肪/木曾山門牒状/返牒/平家山門連署/主上都落/維盛都落/聖主臨幸/忠度都落/経正都落/青山之沙汰/一門都落/福原落
巻第八
山門御幸/名虎/緒環/太宰府落/征夷将軍院宣/猫間/水島合戦/瀬尾最期/室山/鼓判官/法住寺合戦
巻第九
生ずきの沙汰/宇治川先陣/河原合戦/木曾最期/樋口被討罰/六ケ度軍/三草勢揃/三草合戦/老馬/一二之懸/二度之懸/坂落/越中前司最期/忠度最期/重衡生捕/敦盛最期/知章最期/落足/小宰相身投

著者略歴

訳:杉本 圭三郎
1927-2015。国文学者。法政大学大学院日本文学専攻(修士)卒業。法政大学名誉教授。著書に『軍記物語の世界』(名著刊行会)、共著に『平家物語』、『戦記文学:保元物語・平治物語・太平記』、編著に『平家物語と歴史』(共に有精堂出版)などがある。

ISBN:9784062924221
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:704ページ
定価:1850円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ