講談社学術文庫
京都の平熱
哲学者の都市案内
著:鷲田 清一
紙版
内容紹介
古い寺社は多いが歴史意識は薄く、技巧・虚構に親しむ。けったいなもんオモロイもんを好み、町々に三奇人がいる。「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり――。〈聖〉〈性〉〈学〉〈遊〉が入れ子になり都市の記憶を溜めこんだ路線、京都市バス206番に乗った哲学者の温かな視線は生まれ育った街の陰と襞を追い、「平熱の京都」を描き出す。(講談社学術文庫)
古い寺社は多いが歴史意識は薄く、技巧・虚構に親しむ。けったいなもんオモロイもんを好み、町々には三奇人がいる。「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり――。〈聖〉〈性〉〈学〉〈遊〉が入れ子となって都市の記憶を溜めこんだ路線、京都市バス206番に乗った哲学者の温かな視線は、生まれ育った街の陰と襞を追い、「平熱の京都」を描き出す。
目次
東へ
京都駅に降り立つ/ラーメン文化 ほか
北へ
清水の坂/京都は「古都」か? ほか
西へ
下鴨――ここにも奇人伝説が/京都人のきわもの好き、新しもん好き ほか
南へ
京の縦軸/生活世界の神仏たち ほか
終着駅へ
旅の終わり/京都だけの問題ではない ほか