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講談社現代新書

思索の源泉としての鉄道

著:原 武史

紙版

内容紹介

東日本大震災で起きた日本の鉄道史上未曾有の事態……それから3年半、断たれた鉄路はどうなっているのか? なぜ「あまちゃん」にはJRが映らなかったのか? 車窓に目をこらし、歴史に耳を澄ませ、日本を読み解く、唯一無二の“鉄”コラム集!


なぜ「あまちゃん」にはJRが映らなかったのか?
常磐線の断たれた鉄路はどうなっているか?
三陸鉄道が復興できて、JRが復興できない理由とは?

車窓に目をこらし、歴史に耳を澄ませ、日本を読み解く
唯一無二の「鉄」コラム集!


【目 次】

第1章 東日本大震災と鉄道
第2章 天皇・皇居と鉄道
第3章 沿線文化の起源
第4章 断たれた鉄路をゆく
第5章 鉄道をめぐる記憶と文学
第6章 乗客の横顔
第7章 鉄道復興の軌跡
第8章 海外の鉄道で考える
第9章 よみがえる「つばめ」「はと」

目次


第1章 東日本大震災と鉄道
東北新幹線という「権力」──東日本大震災から考える
三陸鉄道北リアス線に乗る
日本の鉄道史上未曾有の事態
リニアと名古屋
第2章 天皇・皇居と鉄道
御料車から見た近代天皇制
神功皇后と駅名
柿生、鶴川界隈雑感
東京東部の乗合汽船と鉄道
「地上」の復権と「東京東部」の復権──東京駅丸の内駅舎の復元に思う
第3章 沿線文化の起源
小林一三と「新茶道」
堤康次郎という矛盾
上田耕一郎と竹中労
五島慶太と米国
「愛線心」とはなにか──『東急電鉄のひみつ』を読む
菊名から所沢まで乗ってみた
JR鶴見線ベニス化計画
第4章 断たれた鉄路をゆく
断たれた鉄路──常磐線はいま
続・断たれた鉄路──旧高千穂鉄道はいま
三十年ぶりの只見線
第5章 鉄道をめぐる記憶と文学
上京と富士山
JR新宿駅9・10番線は何を意味するか
『海辺のカフカ』と鉄道
一枚の切符が覚醒させる記憶
SLブームとは何だったのか
原鉄道模型博物館を見学する
駅名が文章になる
第6章 乗客の横顔
車中の時局談議
神谷美恵子と長島愛生園
多摩ニュータウン諏訪二丁目団地の住民Aのつぶやき
四谷大塚中野校舎に通う小学六年生B子のつぶやき
乗り鉄の大学生Cのつぶやき
第7章 鉄道復興の軌跡
吉浜から気仙沼まで乗ってみた
「あまちゃん」と鉄道
三陸沿岸を南下する
第8章 海外の鉄道で考える
日帰りでパリに行く
トンネルと政治意識
香港鉄路東鉄線に乗る
ベトナム鉄道南北線に乗る
ポーランドのインターシティ
第9章 よみがえる「つばめ」「はと」
よみがえる「つばめ」「はと」(上)
よみがえる「つばめ」「はと」(下)
あとがき

著者略歴

著:原 武史
1962年、東京生まれ。明治学院大学教授。専攻は日本政治思想史。著書に『大正天皇』(毎日出版文化賞、朝日選書)、『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞、講談社選書メチエ)、『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞、講談社文庫)、『昭和天皇』(司馬遼太郎賞、岩波新書)、『レッドアローとスターハウス』(新潮社)、『団地の空間政治学』(NHKブックス)、『知の訓練』(新潮新書)などがある。

ISBN:9784062882859
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:272ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2014年10月
発売日:2014年10月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TRF