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講談社現代新書

ヴァロワ朝 フランス王朝史2

著:佐藤 賢一

紙版

内容紹介

カペー、ヴァロワ、ブルボンと続くフランス王朝の歴史を描けるのは、この人しかいない!ヴァロワ朝の歴史を描く待望の第2弾。イングランドとの百年戦争、イタリアへの夢、皇帝との確執、そして血みどろの宗教戦争……。相次ぐ戦争と金策の日々。歴代王の心労絶えない260年間は、後に続くブルボンの輝く絶対王政への長き助走期間だったか。


カペー、ヴァロワ、ブルボンと続くフランス王朝の歴史を描けるのは、
この人しかいない!
ヴァロワ朝の歴史を描く待望の第2弾。

ヴァロワ朝創設より始まったイングランドとの百年戦争、
国内有力諸侯との駆け引き。
イタリアへの夢、神聖ローマ帝国皇帝との確執、
そして血みどろの宗教戦争……。
相次ぐ戦争と金策の日々。
歴代王の心労絶えない260年間は、
後に続くブルボンの輝く絶対王政への長き助走期間だったか。



フランスを救え──。
百年戦争のときのジャンヌ・ダルクの叫びはフランス人の心を鼓舞したが……。
神のためには死ねる。しかしフランスのためには死ねるか?
ましてやフランス王のためには??
こうした中でも一歩一歩、王家の国造りは進む。

目次

はじめに 王朝が交替するということ
 ヴァロワ朝の始まり/フランス王家始まって以来の試練/幸運王
第一章 幸運王フィリップ六世(一三二八年~一三五〇年)
 異議あり/父の遺産/百年戦争の始まり/他
第二章 良王ジャン二世(一三五〇年~一三六四年)
 騎士王/もうひとりのライバル、ナバラ王/ポワティエの戦い/他
第三章 賢王シャルル五世(一三六四年~一三八〇年)
 大時計塔/税金の父/デュ・ゲクラン/逆転の布石/再征服/王政の新スタイル/他
第四章 狂王シャルル六世(一三八〇年~一四二二年)
 少年王と叔父たち/親政開始/発作/ブールゴーニュ派とオルレアン派/他
第五章 勝利王シャルル七世(一四二二年~一四六一年)
 無視された王子/ブールジュの王/内紛/ジャンヌ・ダルク/フランスを救え/他
第六章 ルイ十一世(一四六一年~一四八三年)
 反逆の王子/暴君降臨/公益同盟戦争/ペロンヌ会談/ブールゴーニュ公国の建設/決戦/王領の拡大
第七章 シャルル八世(一四八三年~一四九八年)
 超過保護/道化戦争/ブルターニュ戦争/イタリアの夢/ナポリへ/唐突な幕切れ
第八章 ルイ十二世(一四九八年~一五一五年)
 思いがけない即位/離婚、そして再婚/ミラノ、そしてナポリ/人民の父/他
第九章 フランソワ一世(一五一五年~一五四七年)
 私のカエサル/派手男/金が足りない/皇帝選挙/カール五世との戦い、第一ラウンド/他
第十章 アンリ二世(一五四七年~一五五九年)
 気難し屋/孤独な王子/トライアングル/復讐のとき/気弱な名君/他
第十一章 フランソワ二世(一五五九年~一五六〇年)
 病弱な王子/伝説の美女/アンボワーズ事件/オルレアン全国三部会の召集
第十二章 シャルル九世(一五六〇年~一五七四年)
 カトリーヌ・ドゥ・メディシス/融和政策/宗教戦争の始まり/大行脚/他
第十三章 アンリ三世(一五七四年~一五八九年)
 ポーランド王/ポリティーク派/ブロワ全国三部会/第六次、第七次宗教戦争/他<br>
おわりに 国家改造の物語
 王たちのデータ/ヴァロワ朝の功績/ヴァロワ朝の限界
 主要参考文献

著者略歴

著:佐藤 賢一
1968年山形県鶴岡市生まれ。東北大学大学院文学研究科西洋史学専攻博士課程単位取得満期退学、以降作家活動に専念。
1999年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を受賞。作品はほかに『傭兵ピエール』『オクシタニア』『小説フランス革命』(以上、集英社)、『二人のガスコン』(講談社)、『双頭の鷲』(新潮社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』(文藝春秋)など多数。またノンフィクションに『ダルタニャンの生涯──史実の「三銃士」』(岩波新書)、『英仏百年戦争』(集英社新書)がある。本書は『カペー朝』(講談社現代新書)に次ぐ、「フランス王朝史」第2弾である。

ISBN:9784062882811
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:368ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2014年09月
発売日:2014年09月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DDF