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講談社現代新書

森の力

植物生態学者の理論と実践

著:宮脇 昭

紙版

内容紹介

夜行を乗り継ぎ、現場調査に明け暮れた若き日々、「見えないものを見る力」を学んだドイツ留学時代、徹底的な調査研究で、日本の森の真実を知った10年間、そして、自らの理論を基に、いのちを守るふるさとの森づくりへ。日本一木を植えている科学者の理論と実践を知る決定版。(講談社現代新書)


「お前はまだ人の話を聞くな。誰かが話したことの又聞きかもしれないぞ。
お前はまだ本を読むな。そこに書いてあることは、誰かが書いたやつの引き写しかもしれないぞ。
話はいつでも聞けるし、本はいつでも読める。
大事なことは、部分的あるいは結論めいた話や本にあるのではない」
「見たまえ、この大地を。見たまえ、この自然を。
ホンモノのいのちのドラマが目の前で展開しているではないか」
「お前はまず現場に出て、自分の体を測定器にすればいいのだ。
現場で、目で見、匂いを嗅ぎ、舐めて、触って、調べろ」

夜行を乗り継ぎ、現場調査に明け暮れた若き日々、
「見えないものを見る力」を学んだドイツ留学時代、
徹底的な調査研究で、日本の森の真実を知った10年間、
そして、自らの理論を基に、いのちを守るふるさとの森づくりへ。

日本一木を植えている科学者の理論と実践を知る決定版。

目次

プロローグ 三〇年後の「ふるさとの森」に入ってみよう
第一章 原点の森
第二章 始まりは雑草から
第三章 日本の森の真実
第四章 木を植える  
第五章 “宮脇方式”
第六章 「天敵」と呼ばれた男
第七章 いのちと森
第八章 自然の掟
エピローグ タブノキから眺める人間社会

著者略歴

著:宮脇 昭
1928年岡山県生まれ。植物生態学者。広島文理科大学生物学科卒業、ドイツ国立植生図研究所研究員となる。横浜国立大学教授、国際生態学会会長などを経て横浜国立大学名誉教授、財団法人地球環境戦略研究機関国際生態学センター長。1970年代はじめからいまにいたるまで世界各国で植樹を推進する。1991年朝日賞、92年紫綬褒賞、2000年勲二等瑞宝章、06年ブループラネット賞。著書に『植物と人間』(NHKブックス、毎日出版文化賞)、『木を植えよ!』(新潮選書)、『鎮守の森』(新潮文庫)など多数。

ISBN:9784062882040
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:204ページ
定価:740円(本体)
発行年月日:2013年04月
発売日:2013年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TVR