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講談社現代新書

DNA医学の最先端

自分の細胞で病気を治す

著:大野 典也

紙版

内容紹介

日米両国で自家細胞(自分の細胞)を使ったがん免疫療法のトップランナーとして注目を集める著者が、DNA医学の考え方、従来の治療常識を覆す、新しいがん免疫療法、自分の多能性幹細胞を使った治療の最前線をわかりやすく解説。本書を読むと、ヒトの体の不思議、そして最新の医学の世界がよくわかる! (講談社現代新書)


日米両国で自家細胞(自分の細胞)を使ったがん免疫療法のトップランナーとして注目を集める著者が、
DNA医学の考え方、従来の治療常識を覆す、新しいがん免疫療法、自分の多能性幹細胞を使った治療の最前線をわかりやすく解説。
本書を読むと、ヒトの体の不思議、そして最新の医学の世界がよくわかる!

目次

第1部 「免疫」とはなにか 「病気」とはなにか
エネルギー系と情報系/DNA医学から見た病気のメカニズム/免疫という防御システム/生まれながらに備わっている3つの免疫バリア/100億種類の抗原に応するB細胞/より多様でスピーディなT細胞/免疫の過剰反応を抑える仕組み/バブルの中の少年/母親の免疫をもらう/「免疫システム」と「子孫のつくり方」/免疫が自分の体を攻撃するとき etc.
第2部 がん治療の最前線
がんの特徴/がんはDNAの複製エラー/日常生活に潜むがんのリスク/がんと免疫の戦い/免疫治療の歴史/第5世代の研究最前線/第6世代の免疫治療とその可能性/未来のがん治療 etc.
第3部 「自家幹細胞」が拓く未来
臍帯血による再生医療/自家幹胞治療で脳性麻痺も治った/日本人第1号になった4歳の男児/「水頭症」にも著しい効果/自家細胞治療の可能性/臓器再生医療への道/自分の体からステムセルを取り出す etc.

著者略歴

著:大野 典也
医学博士。埼玉県秩父の生まれ。1965年東京慈恵会医科大学卒後、慶應義塾大学医学部助手時代に医学博士号取得。
その後渡米し米国コロンビア大学医学部ガン研究所研究員を経て、1979年コロンビア大学医学部ガン研究所教授就任。
この頃から国際的がん研究者と共同研究を通じて親交を深める。1981年東京慈恵会医科大学第一細菌学教授を兼任。日米半々の生活が始まる。
1983年コロンビア大学を辞しハーバード大学医学部客員教授に就任。1994年東京慈恵会医科大学DNA医学研究所設立と同時に初代所長就任。
1997年厚生省特定疾患調査研究評価委員。2000年医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構治験相談顧問。
2003年より東京慈恵会医科大学大学名誉教授。2011年高知大学医学部特任教授就任小児脳性マヒの再生治療に取組む。
2012年アクティクリニックを開院し院長就任。
ハーバード大学時代に開発し、慈恵医大で臨床研究済みのがん免疫細胞療法「大野・キーフ法」でがん治療を行う。
ボストンレッドソックスの大ファン。

ISBN:9784062881913
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:187ページ
定価:760円(本体)
発行年月日:2013年01月
発売日:2013年01月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD