講談社現代新書
マーラーの交響曲
著:金 聖響
著:玉木 正之
内容紹介
新しい「世界音楽」の時代の到来を予言した。その意味では、やはりマーラーは、音楽やオペラで新時代を切り拓いたモーツァルトや、交響曲で新時代の幕を開けたベートーヴェンと並ぶ偉大な作曲家といえますね。(略)マーラーが、交響曲で伝えたかったメッセージは、結局、言葉でいってしまえば単純な結論になりますが、「愛」ということになるんじゃないでしょうか。――<本書より>
史上最強の交響曲作家の魅力を語りつくす
『巨人』『悲劇的』『大地の歌』や『千人の交響曲』、未完の遺作まで……。常に新しい表現に挑み続けた作曲家マーラーの交響曲をさまざまな角度からユーモアたっぷりに語る入門書の決定版。
ロマン派音楽というひとつの時代にケジメをつける幕を引き、新しい「世界音楽」の時代の到来を予言した。その意味では、やはりマーラーは、音楽やオペラで新時代を切り拓いたモーツァルトや、交響曲で新時代の幕を開けたベートーヴェンと並ぶ偉大な作曲家といえますね。(略)≪君のために生き、君のために死ぬ≫と、最後に楽譜に書き込んで亡くなったマーラーが、交響曲で伝えたかったメッセージは、結局、言葉でいってしまえば単純な結論になりますが、「愛」ということになるんじゃないでしょうか。――<本書より>
目次
まえがき 貪欲な音楽ファンの呟き――玉木正之
プレトーク マーラーの交響曲~初めてベートーヴェンを超えた音楽
第一章 交響曲第一番ニ長調「巨人」
第二章 交響曲第二番ハ短調「復活」
第三章 交響曲第三番ニ短調
第四章 交響曲第四番ト長調
第五章 交響曲第五番嬰ハ短調
第六章 交響曲第六番イ短調「悲劇的」
第七章 交響曲第七番ホ短調「夜の歌」
第八章 交響曲第八番変ホ長調「千人の交響曲」
第九章 交響曲「大地の歌」
第十章 交響曲第九番ニ長調
第十一章 交響曲第十番嬰ヘ長調(デリック・クック補筆完成全曲版)
アフタートーク 世紀末の音楽から新世紀の音楽へ
あとがき――金聖響
グスタフ・マーラー年表
ISBN:9784062881326
。出版社:講談社
。判型:新書
。ページ数:366ページ
。定価:860円(本体)
。発行年月日:2011年12月
。発売日:2011年12月16日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVL。