講談社現代新書
「昭和」を点検する
著:保阪 正康
著:半藤 一利
紙版
内容紹介
なぜ、あの無謀な戦争に突入したのか? 五つのキーワードがあぶり出す日本人の弱点。昭和史研究の第一人者が、 いまの時代にどうしても語っておきたかったことを凝縮した珠玉の対論。序章 ありふれた言葉で昭和史をよむ/第1章 世界の大勢/第2章 この際だから/第3章 ウチはウチ/第4章 それはおまえの仕事だろう/第5章 しかたなかった
なぜ、あの無謀な戦争に突入したのか? 五つのキーワードがあぶり出す日本人の弱点。昭和史研究の第一人者が、 いまの時代にどうしても語っておきたかったことを凝縮した珠玉の対論。
目次
序章 ありふれた言葉で昭和史をよむ
5つのキーワード/せめて、いっそ、どうせ/いずれも受け身
第1章 世界の大勢
自分の都合のいいように/「五箇条の御誓文」/ロシアへの恐怖
ノモンハン事件/名刀をもてば……
第2章 この際だから
「対英米戦ヲ辞セス」の一句が……/あるのは希望的観測ばかり
大日本帝国憲法第11条と第12条
第3章 ウチはウチ
新聞がおかしくなってくる/政府の尻を叩く新聞各社
「日本言論機関の名に於て」/衆議院の決議から政府声明へ
第4章 それはおまえの仕事だろう
奇妙な電文/首相兼陸相兼参謀総長/昭和天皇にとっての「仕事」
第5章 しかたなかった
言葉のアヤ/立憲君主として/「蟻の兵隊」/捷号作戦
電報握りつぶし/「昭和の点検作業」は、まだまだこれから