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介護ライブラリー

新しい回想レクリエーション 「人生紙芝居」

著:奥田 真美

紙版

内容紹介

「人生紙芝居」は、回想法をベースにした介護レクリエーションで、日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞奨励賞を受賞しました。お年寄りの人生を10枚ほどの絵に凝縮させた、世界でただ一つの紙芝居ができあがります。主人公になったお年寄りは自己肯定感がアップし、認知症の人にも有効なレクです。本書では、発案者である奥田真美さんが、「人生紙芝居」のパワーと制作ノウハウ、コツのすべてを紹介します。


認知症ケアの救世主!
日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞奨励賞を受賞。

「人生紙芝居」は、回想法をベースにした介護レクリエーションで、日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞奨励賞を受賞しました。お年寄りの人生を10枚ほどの絵に凝縮させた、世界でただ一つの紙芝居ができあがります。
家族の名前や懐かしい故郷の地名、方言を盛り込み、その人の人生で一番大切な思いをストーリーに込めて作る「人生紙芝居」は、それを観た主人公のお年寄りの記憶の焦点がぴたりと合い、認知症の人にも有効なレクリエーションになります。
さらに、「人生紙芝居」作りは、施設職員や施設利用者みんなが参加でき、制作そのものがグループワークにつながります。楽しいだけのレクリエーションではない、世代も時代も立場も越えて、信頼と共感が生まれる、最高のケアツールが「人生紙芝居」なのです。
本書では、「人生紙芝居」の発案者、西伊豆の宅老所、NPO法人「みんなの家」ケア主任の奥田真美さんが、人生の聴き取りのポイント、絵が苦手でも上手く見える裏ワザ、お年寄りを引きつける台詞、盛り上がる演出法など、これまで作った80作品の中から積み上げてきたノウハウやコツを一から丁寧に解説しています。
まずは1作品、作ってみてください。「人生紙芝居」を観たお年寄りの輝く笑顔が、その先を後押ししてくれるはずです。

【本書の内容】
《第1章 理論編 人生を知るケア・伝えるケア》
1.ケアとしての人生紙芝居
2.老人ケアの3ステップ
3.個が輝く究極のグループワーク
4.作るプロセスにこそ価値がある
《第2章 実践編 紙芝居を作って人生をかみしめよう》
1.人生の聴き取り
2.ストーリーを考える  
3.コマ割りをする /4.下絵を描く
5.色塗り /6.縁取り
7.台紙に貼り付ける 
8.台詞を考える
9.演じ方の練習
  実況中継~Nさんの紙芝居が出来るまで~
《第3章 発展編 人生紙芝居で交流の輪を広げよう》
1.見学者に「ウエルカム人生紙芝居」でおもてなし
2.地元小学校への戦争体験の伝承活動
3.まだあるこんな利用法―「年賀状」
4.まだあるこんな利用法―「人生絵本」

目次

口絵 人生紙芝居『世界の海へ』『かまや母さん』
はじめに
プロローグ
第1章 理論編 人生を知る・伝えるケア
第2章 実践編 紙芝居を作って人生をかみしめよう
第3章 発展編 人生紙芝居で交流の輪を広げよう
人生紙芝居 Q&A
おわりに

著者略歴

著:奥田 真美
1963年、神奈川県川崎市生まれ。NPO法人「みんなの家」ケア主任。介護福祉士。薬剤師。86年、東京薬科大学薬学部卒業。ライオン株式会社研究開発職、東京大学医学部附属病院老人科第二研究室技術補佐を経て、89年、東京YWCA専門学校社会福祉専門課程社会福祉科シニアコース入学。90年、同校卒業後、高齢者在宅サービスセンター「フレンズケアセンター」に3年間勤務。2001年、静岡県で「宅老所・グループホームを始めたい人の会」を設立。02年、西伊豆町で宅老所「みんなの家」を運営する奥田俊夫氏との再婚を機に、子供3人と西伊豆へ移住。以後、「みんなの家」で介護職員として働くほか、西伊豆失語症友の会「西伊豆いろは組」、高齢者・障がい者のための西伊豆旅行サポートセンター「ラクタビスト」の事務局も運営。「人生紙芝居」はNHK静岡の「たっぷり静岡」でも取り上げられたほか、平成20年日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞奨励賞を受賞。

ISBN:9784062824774
出版社:講談社
判型:A5
ページ数:120ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2017年11月
発売日:2017年11月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS