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講談社+α文庫

ザ・粉飾 暗闘オリンパス事件

著:山口 義正

紙版

内容紹介

オリンパスは金融プロ集団に食い尽くされる寸前だった! 内部告発者の協力を得て、たった一人で疑惑を追及し、海外ファンドを巧妙に利用した壮大な粉飾スキームの全貌を暴露。不正の温床はどこにあったのか? ジャーナリズムの真価を示した経済ノンフィクション!


粉飾に群がる闇の人脈。オリンパスは金融プロ集団に食い尽くされる寸前だった。

編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞「大賞」を受賞!

その奇妙なM&A情報は、友人との何気ない会話からもたらされた。小さな3つの会社を買うのにオリンパスが数百億ものカネを払ったというのだ。これはきっと何かある。調査は静かに始まり、やがて途方もない秘密を堀り当てた。代々の経営トップがひた隠しにしてきた巨額損失、そして巧妙極まる損失穴埋めのスキームを描いた指南役たちの存在。月刊誌に発表した記事を引き金に捜査当局が動き、前会長ら7人が逮捕された。
ジャーナリズムの真価を示した経済ノンフィクション!

目次

プロローグ 青空の告発
第一章 潜行取材
第二章 震えながら待て
第三章 黒い株主
第四章 怪僧登場
第五章 偽りの平穏
第六章 野村証券OBたち
第七章 官製粉飾決算

著者略歴

著:山口 義正
山口義正(やまぐち・よしまさ)
1967年生まれ。愛知県出身。法政大学法学部卒。日本公社債研究所(現格付投資情報センター)アナリスト、日本経済新聞証券部記者などを経て、現在は経済ジャーナリスト。月刊誌「FACTA」2011年8月号で初めてオリンパスがひた隠しにしてきた不透明な買収案件を暴いて大きな反響を呼ぶ。その記事は解任された元社長マイケル・ウッドフォードがオリンパスを告発する引き金となり、また第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞「大賞」を受賞。本書の親本『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』は第34回講談社ノンフィクション賞最終候補作となった。近著に『内部告発の時代』(共著、平凡社新書)がある。

ISBN:9784062816793
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:248ページ
定価:650円(本体)
発行年月日:2016年08月
発売日:2016年08月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN