講談社+α文庫
絶頂の一族
プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」
著:松田 賢弥
内容紹介
すべては偉大なる岸信介の血を残すために――。安倍晋三の母・洋子の執念は、この華麗なる政治家一族の姿をいびつなものにしている。養子縁組を繰り返し、家を守ることによって何が生まれたか? 安倍にとって、祖父の宿願を達成することこそ、唯一、洋子に認められる術になる。幻影安倍家三代を丹念に取材し、幻影に追い回された安倍ファミリー・六人の姿を丹念に分析し、「安倍晋三」なるものの正体に迫る。
すべては偉大なる岸信介の血を残すために――。安倍晋三の母・洋子の執念は、この華麗なる政治家一族の姿をいびつなものにしている。養子縁組を繰り返し、家を守ることによって何が生まれたか?
孤独な政治家・安倍晋三にとって、祖父の宿願を達成することこそ、唯一、洋子に認められる術になる。幻影安倍家三代を丹念に取材し、幻影に追い回された安倍ファミリー・六人の姿を丹念に分析することによって、「安倍晋三」なるものの正体に迫る。
政治取材のトップランナー・松田賢弥が放つ衝撃の書、早くも文庫化。
【本書の内容】
プロローグ ゴッドマザー・安倍洋子を軸にした三代
第一章 祖父・岸信介――安倍晋三が追う幻影の正体
第二章 父・安倍晋太郎――「岸の女婿」と言われ続けた男の悲劇
第三章 叔父・西村正雄――唯一晋三を批判できた晋太郎の異父弟
第四章 隠れた弟を追って――父・晋太郎が築こうとしたもう一つの家庭
第五章 妻・安倍昭恵――奔放な「家庭内野党」で洋子との確執は続く
第六章 母・安倍洋子――晋三に賭けるゴッドマザーの執念
目次
■プロローグ ゴッドマザー・安倍洋子を軸にした三代
■第一章 祖父・岸信介――安倍晋三が追う幻影の正体
名門一族の秘められた「約束事」/小児麻痺を患った長男・信和/落下傘工場で働いた洋子/終戦の日、岸は病床にあった/横浜拘置所への護送/弟・佐藤栄作との「出所祝い」/公職追放解除へ/毎日新聞記者・安倍晋太郎との結婚/政界復帰と自民党結成/憲法改正の宿願/総裁選の敗北と外務大臣就任/釈放八年後の総理就任ほか
■第二章 父・安倍晋太郎――「岸の女婿」と言われ続けた男の悲劇
生き別れた母と特攻志願/病の父と瞼の母/晋三が触れないもう一人の祖父/警察の尾行/新聞記者と「岸の娘」/俺の実家は安倍家だ/岸への相反する感情/九歳の晋三の前で泣く父/異父弟の存在を知る/ポスト中曽根レースに加わる/総理になれなかった男として/リクルート報道と入院
■第三章 叔父・西村正雄――唯一晋三を批判できた晋太郎の異父弟
晋太郎の隠された弟/晋三には何が欠けているのか/兄を看取った銀行マン/晋太郎への長文の手紙/戦争を知らない甥・晋三に伝えたいこと/晋三は侵略戦争がわかっていない/「偏狭なナショナリストと離れろ」
■第四章 隠れた弟を追って――父・晋太郎が築こうとしたもう一つの家庭
晋太郎の隠し子と呼ばれて/秘められた料亭の女将との関係/「晋三に言うべきだろうか」/家に寄りつこうとしない晋太郎/母子家庭で育って
■第五章 妻・安倍昭恵――奔放な「家庭内野党」で洋子との確執は続く
夫の原発推進には異を唱える/居酒屋経営を洋子と晋三はどう見たか/義母は我慢をするタイプ/家庭内野党とは何か/夫の背負う呪縛を超えて
■第六章 母・安倍洋子――晋三に賭けるゴッドマザーの執念
岸の血筋がすべて/政界のゴッドマザーと呼ばれて/開かれなかった昭恵の誕生日祝い/昭恵への苛立ち/昭恵との密約/世継ぎをもうけられなかった負い目/洋子が決めた弟・信夫の出馬/晋三は転身に反対だった/信夫を責め立てる養父母/弟・信夫の養母と洋子の確執/すべては岸家の血を残すために/父・晋太郎を乗り越えられたか/血脈への野心
ISBN:9784062816175
。出版社:講談社
。判型:文庫
。ページ数:304ページ
。定価:740円(本体)
。発行年月日:2015年09月
。発売日:2015年09月18日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。